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続 ・ 手入れ

今日は引き続き
手入れした品の紹介でも。

どうもこんばんは。motomanです。

春の雨は好きですが
連日 こうも続いてしまうと…乾かないんです。
止んで下さいお願いします。

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取り敢えず
焼締ものから。

狙いがバッチリとハマった茶盌です。

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火床に伏せて焼いたもので、ローカルな言葉を使えば
伏せ焼き
ってやつです。

口縁を大まかに 3箇所 、尖らしてあるんですが
そこに釉が巻き、ぷっくりしてます。
自然釉が溜まったところが窯変し
独特の色味を呈しています。

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用を考え、見込みは土見せを重視し
サラッとした感じにしています。

貝目を付けて景色としています。
柔らかな緋色が出たので良かったです。

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ごっつりとしたぐい呑みを作ってみました。

土色が素敵。
焼き方や狙いの大事さがよくわかります。

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こういう肌合いのものを何と言うのでしょう。

私の中では勝手に、山茶碗的なもの。とかなんとか言ってますが
ゴリゴリ感が良いです。

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一目見て
キレイとか凄い。とか色々ありますが
そういった類のものとは対極にある、こういったものが好みになってきました。

嗜好の変化というものでしょうか。

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ゴリッとした伊賀土で作ったものです。
ゴリッとしました。

スカッと真ん中に土色が残るかな。なんて思ってましたが。
もっと正面の彫りを深くしてみるのも良いかもしれません。

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焼き直しをしたぐい呑みです。

一度目は見込みに思った以上に燠が溜まり
それを融かし切るカロリーを与えられなかったのがアレでした。

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幾分マシにはなりましたが
残念ながらキレイに融かし切るに至りませんでした。

豪勢に…まさかの
ぐい呑みを三度焼き !?

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朱泥の焼締です。

場所は桟切の棚で、まあ
初めてやってみたらこういった感じになりました。という話です。

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火の走っている様子がよくわかるし、高台周りの南蛮風な感じも好きなので
またやってみるかもしれません。
やらないかもしれません。

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ここからは釉ものです。

加茂川石粉と白玉を混ぜたものと
白玉のみのものです。

ほとんどが一の間に入れたものですが
色味や雰囲気の違いに驚かされます。

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これは白玉のみのもので
禾目が出やすい事がわかりました。

今後に活かせそうです。

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これは加茂川石粉と白玉のもの。

降灰と組み合わさると
このような色味になります。
たぶんそうです。
未だよくわかってません。

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景色付けに。と
見込みに貝を当てておくのが流行っています。
自分の中だけで。

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これも同じものです。
加茂川石粉を使うのは、いわゆる黒楽狙いで
このような色味を呈するのが
まあ…正しいわけですが
炭ではなく薪で焼成している事もあり
炭焼成の窯に対して炉内が広すぎる事もあり
温度の差と降灰っぷりでこれだけ幅広く発色が変わる。
という事です。

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小山さんが個展に出していた、青楽の片鱗も見受けられました。
桟切の時、インドネシアの炭を使っているので
塩分が反応しているのではないか。と思ってますが
はっきりとしたところは未だ不明です。

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これも同じものですが
狭間に入れたものです。

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狭間の特徴というか
火の流れの速いところの特徴というか
釉の表面が縮れる現象が見受けられました。

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写真ではアレですが
黒楽を使って本当に狙いたいのは…こういった肌合いで
再現を目指してあれこれやってますが
ほとんど獲れません。

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これこそ
降灰と釉のバランスと融け具合が鍵なのですが
ストライクゾーンが狭過ぎて手を焼いています。

融け具合は目視。
降灰っぷりは窯詰めと
投入した燃料の量に依存し、引き出す。
というのが
再現させるための条件だと予測を立ててますが
何年掛かる事でしょう。

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楽は低温で融ける釉薬ですが
1230 ~ 1280℃ くらいが適している釉薬を掛けたものを
薪焼成したのは
これが初めてです。

青磁ですね。


刀で袈裟斬りされたかのよう
バックリ割れました。

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炉内で辻斬りにでも遭ったのでしょうか。

色味は良かったです。
キレイに還元でした。

貫入が入りまくり、透明感と厚みが際立ってるように思います。

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まだまだ手入れが残ってますが
制作をおざなりにするわけにもいきませんで。

こんな茶盌を作ったり

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こんな水盤を作ったりしました。

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ネズミ対策も忘れてはなりません。
水でも溶ける、画期的なミルクティーを買ったんですが
またも知能犯に狙われたようで
袋がかじられていました。


先日 電気窯で焼いたものをよくよく眺めてみると
ネズミ返しの形状になっとる !
と気付いたので
このような使い方をしてみました。

これがうまくいけば
ネズミに困っているセレブにバカ売れするかもしれません

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by t_durden | 2015-04-07 02:39 | 陶芸 : CeramicArt