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K

3度寝 を経て、 12時間 。
泥のように眠りました。

どうもこんばんは。motomanです。


先日は所用で早朝から伊賀へ行き、その足で K氏 の窯へと向かい
朝まで窯焚きしてました。
窯焚き史上、最高潮の眠気にやられそうになりました。
やられたかもしれません。

最近ほんと
歳やなあ。って思います。

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K氏 との出会いは小っ恥ずかしいものでしたが、まあ その辺りは割愛して。
親ほど歳は離れていますが
なんだかんだと…もうかれこれ 6~ 7年 、お付き合い下さってます

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色々な窯場へお邪魔させて頂いている昨今ですが
その窯場毎に色々な焚き方があります。

最悪の場合、せっかく窯をついたのに
数年後に近辺が驚くほどの近代化を見せ、苦情が出るので煙を出す事が出来なくなり
焚けなくなった。という話も聞きます。

私の実家も昔は田んぼしかありませんでしたが
今では随分と開けました。
草の匂いが懐かしいもんです。

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そんなわけで
K氏 の窯も同様、周囲の住民からの苦情が出ないよう
煙と炎を抑え気味で焚かなくてはなりません。
消防申請はしているので、法的には問題無い。というところが
やってる側からすると…悲しいところです。



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そういった条件下でどういったものが狙いたいのか。
いわゆる " 縛り " が発生するわけですが
身近なものを臨機応変に使ったり、用意して下さっていた色々な種類の薪を使い分けたり
とにかく、出来得る限りの知識と経験を総動員して
ベストを尽くせるかどうか。というのも窯焚きの楽しみで
焚き手にとっては…俄然 燃えてしまうところで。

今回のテーマは、 約90時間 という制限時間内で
いかに多くの燠を生産し、それらを作品にぶつける事で
どのような深い窯変がを実現できるか。といったところで
史上最大の睡魔とも闘いつつ ( ? )
上質な燠をひたすら生産し続けました。

思っていた以上にすぐにバランスしたので
結構 まったりと焚けました。

日付が変わってしまいましたが、今日の夕刻あたりには
無事に火止めした。との連絡を頂きました。
2度目 の目覚めと 3度目 の夢の世界への旅立ちとの間の話です。


金色の燠で火床が輝いている景色を見る度
陶芸やってて良かったな。と思います。
作ったものをご購入頂き、互いにハッピーになるのが
陶芸という仕事での大事なところではありますが
エンドユーザーであるお客様が目にする機会のほとんどない
こういった景色を見ながら焚いているんですよ。ってところも
もっともっと紹介していければ良いな。なんて思います。

ほんと美しいんですよ。
思わず…焚き口に飛び込んでやろうか。と思っちゃうくらいに。


まあそんな感じで。
窯出しが楽しみです

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by t_durden | 2015-02-12 00:49 | 薪窯 : Wood-fired kiln