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普限窯 窯焚き

火が入りました。

どうもおはようございます。motomanです。

窯焚き始まっています。

前回同様、今回も
早焚きに挑戦しています。

前回の反省点を踏まえての窯詰め。
今回の胴木は火道を設けました。
普限窯では初めての事なので、楽しみな点の一つです。

普限窯 窯焚き_b0161715_9494437.jpg

前回は窯焚きの直前に台風が来た事もあり
非常にウェットな状態での窯焚きとなりました。
湿気を飛ばす為、炙っておく案も出ましたが
直近のこの窯が決定していたので
ウェットな状態とドライな状態でどれくらいの差が出るのかが検証出来る為
前回はウェットな状態で敢えて挑みました。

一の間で低温焼成をした為、窯詰めの密度がかなり濃く
全体的な質量が重く、ダンパーの半分くらいが意味を成さないほどだったので
今回の一の間は質量を減らし、前回よりも 30% 程度少なめに詰めてあります。

それらが影響したのか
前回 ・ 今回のテーマである
いかに早く昇温させ、 4日間 でどれだけの自然釉を乗せられるか。というところが見処ですが。
今回、温度計数値でトップ温度を 1230℃ 目標としていましたが
17時間 で達成する事が出来ました。
驚きの速さです。

900℃ あたりまでの炙りでは主に杉を使い
そこからは檜で昇温。
私が当番に入った時、既に 1100℃ を超えていて
中の様子を見てみると、結構な量の燠が溜まっていました。

大壺など、火床の根を焼きたい事もあり
昇温させたい事もあり。で
条件が素晴らしく合致したので
ロストルを閉じ、焚き口の下に設けてある空気口を全開にし
燠の真横から空気を送り、燠を飛ばして熱量に替えました。

1200℃ 付近の壁にぶつかるかと思いましたが、すんなりと 1時間弱 で 130℃ の昇温を得られ
目標達成。となったわけです。

その後、根を焼く為にそのまま燠を溜め過ぎないようにダンパーをいじり
若干のテカりが見え始めたので、薪を赤松に切り替え
当番交代の朝まで 1230℃ をキープし続けました。


今後は
全力で燠の生産に努め
火道に沿って配りまくるのみです。

20時間 で火前の品がテラテラに光っている様子は見た事がありません。
早焚きでどこまで深いものが得られるのか…は
窯出しの時までわかりませんが
5 ・ 6日焼成に近いものが穫れる可能性も期待出来ます。

デメリットとして想定出来得るのは
火割れや水蒸気爆発などですが
特に問題はなかったようです。
さすが伊賀 ・ 信楽の土。といったところでしょうか。
九谷の磁土も入っていますが
爆発したものは見受けられませんでした。


今までにない焼き方をするのはとても楽しいです。
明々後日の夕方頃には終了予定ですが
普限窯の特長である
自然釉の厚みと透明感がどこまで得られるのか。
楽しみでなりません

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by t_durden | 2014-11-08 10:13 | 薪窯 : Wood-fired kiln