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妙な天気でしたねえ。
夕暮れ時の台風のような、物憂げな哀しさを感じさせるような
ちょっとどきどきする…良い雨でした。

初夏の雨って良いなあ。

どうもこんばんは。motomanです。

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種を蒔く事と陶芸をするという事は似ている。と思っています。
成形を終え、自然乾燥を待ち
削りをして焼く。
乾燥を待つ時間が…種を蒔き、花が咲くまで待つ時間に似ているからかもしれません。

まあ
小学校の時にチューリップを植えて以来、種を蒔いた事はありませんけれど。

昨晩 種を蒔いた物たちです。

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中国から伝わった " 茶碗 " というものは、その名の通り
茶を飲む為の物で、他ならぬ茶器です。
が、現代の日本では…ご飯をよそう器という意味で使われています。

私は、ご飯をよそう茶碗を " 飯碗 " と呼ぶ事にしています。
そちらの方が語弊が生じないし、何より
陶芸の事よくわかっている… " できる男感 " を仄かに醸し出してくれる気がするからです。
何かすみません。


昨晩 種を蒔いたこの飯碗は

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今日の削りにより、このように仕上げました。
彫りは浅めにしたので、写真ではよくわかりませんね。

私は飯碗を作るのが一番好きで、その理由はおそらく…
ろくろの上で作る、最も作り易い形でありながら
最も奥の深いものだという認識があるからだと思います。

あくまで私的な意見ですが。

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薄く筒挽きしたものを
丁寧に、かつ大胆に
ギリギリを攻める感じが好きなのでしょう。

あと、全体の雰囲気を決める大きな要因として
高台の形に凝るのにハマっています。

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たかが飯碗。されど飯碗。って事で
使って頂くからには、特別な何かを得てもらいたく
私が求める雰囲気とそれを交えて考えた結果
このような形に行き着きました。

高台を高く、小さめに絞ると
高級感と言いますか、高貴な印象を受けます。
また
末広がりにすると、頑強なイメージが増します。

今回は高貴な印象の方を押し出したかったので、さほど末広がっていません。

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こんな飯碗も試作してみました。

何ぞこれ。

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飯碗でありながら
ヘコみにひっかかって…飯がかき込めないやつやで。
アカンがな。

ピントもズレとるで。

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明日の為に種蒔きしたこの飯碗は
明日 作る予定のあるものを塗布しようと思っています。

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これらも明日の為に。

昨日に引き続き、私らしからぬ形を多く作っています。
その先に何が見えるかは
シリマセン。

碗_b0161715_2452852.jpg

久々に、ちょっと大きな物も挽きました。

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2日間 の水挽き、削りをしただけで
私の左手がまた、笑い出しました。
耐久度低すぎマス。

前にもチラッと書いた気がしますが、いよいよ本格的にアレに着手しないと
陶芸が出来なくなってしまう !!
ガンバリマショウ。


明日があるかどうかもわからない私が、明日の為に種を蒔いているのだから
なかなかのブラック ・ ユーモアってやつです。

咲けよ


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by t_durden | 2012-05-30 02:05 | 陶芸 : CeramicArt