穴窯 2 / 3 日目
さて。
窯焚きも中日を迎えました。
どうもおはようござます。motomanです。
メニューは赤飯とおでん。と聞いていたので、楽しみにしていましたが
何故か 551の蓬莱 に変わってました。
美味いから良いんですが…何となく残念です。
1200℃ 目前でした。
順調に昇温した。との事でした。
窯後部の温度もしっかりついてきていて
その差 100℃ 以下をキープしています。
良い感じです。
今回は棚板を 4列 並べているのですが
1列目 のオルトンを確認すると…
なんと #13 が完倒していました…驚きです。
オルトンコーン #13 の溶解温度は… 1350℃ です…
かなりの高温になってますねえ。
いつもは #13 が半倒くらいまでしか上がらないようですが
今回はメキメキと昇温しているようです。
いくら乾いているとは言え
バーナーで炙っても…なかなか火の着かない木材が
窯に入れた瞬間に火を吹くくらいなわけですから
オルトン #13 が倒れていても…まあ わかる気はしますが
#13 が完倒って…初めて見たかもしれません。
まあカロリーがものすごいですから、温度だけの話じゃあないんですけれど。
まだ還元をガンガンかけている状態ではありません。
明るいうちに黒煙をモクモクと焚きまくるわけにもいきませんから…
1度、立ち上る黒煙を見て消防車が来た事があるそうです。
還元が落ち着き、酸化状態で昇温
降温気味になり出したら 新たに木蓋を組む。といったサイクルで焚きました。
熾の量も安定していたので、投げ込みでやってみようか。となり
その後は投げ込みで焚きましたが、なかなか昇温せず。
やはりこの温度帯はなかなか厳しいものがあります。
その後、木蓋に戻すも なかなか昇温せず、停滞を続け
結局 8時間で15℃ ほど上がり、温度計では 1215℃ がトップでした。
ちょうど素焼きが終わってました。
この窯には例の変な物達が入っているので、これもまた楽しみです。
田中さんの使っている白マットを使ってみたい。と言われたので
用意して持ってくると、例の繊細な仏サンに吹き付け完了してました。
これもまた、楽しみです。
…この状態で既に美しいんですけれど…
こっちでも素焼きが終わり、良い感じに温度が下がってます。
フタを少し開け、冷ましました。
今回の窯は、入っているほとんどが
例の鎬を入れた物達ばかりです。
素焼きが終わった後の、バリの処理です。
鎬を入れて直ぐに処理しようとすると、エッジの鋭さが損なわれてしまうし
乾燥し切った状態で処理しようとすると、躯体が薄いので
簡単に割れてしまう可能性が非情に高いです。
よって私はいつも、素焼き後に処理をしているのですが
これが…とても手間がかかります…
処理を終えた物はこんな感じです。
え、バリめっちゃ残ってるやん ! と言いたい気持ちは分かります。
分かるんですが、実はこの
縦のラインに残るバリは、 OK なんです。
何故なら…
縦のバリを残す事で、武骨っぽさが増しますし
細かな突起がある事で、釉薬の暗く ・ 色の濃い部分と
光を受けて輝く、ハイライトの入る部分のメリハリが出るからです。
寒かったです…
しかし随分と棚板を汚してしまいました。
来月頭の予定が終わったら、キレイにしましょう。
何か温度計ばかりの日記ですねえ。
すっかり朝です。
逆光上等でパシャッと撮ったら…わけのわからない写真になりましたとさ。
明日も窯の当番です。
いや、もう今日です。
楽しみなのは、何と言っても
初体験となる、引き出しです。
1300℃ 近い窯の中から作品を取り出し、一気に冷まします。
はてさて…うまくやれますかどうか。
あ、そう
因みに…引き出し用に。と作った花器でしたが
薪をくべるスペースが今回、かなり狭く
薪ぶつけて割れるんじゃあないの。って思ってましたが
まさにその通りになりました ^^;
薪がゴツン。とぶつかったようで
初日の夜中には…もうすでに割れてました。
頭 1 / 3 ほどスッ飛んでマス。
では…オヤスミナサイ…zzz...
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by t_durden | 2011-04-25 09:22 | 陶芸 : CeramicArt