<   2015年 02月 ( 10 )   > この月の画像一覧

怒涛

伊達にこの歳まで生きていると
色々な事が見えるようになってくる。

それを良しとするかどうかは人それぞれだが
理詰めで物事を捉えてしまい過ぎて疲れる。
自己嫌悪というやつだろう。とかなんとか思う。

そういう時は
ひとつの事に徹する。

どうもこんばんは。motomanです。


久しぶりの更新のような気がします。
ひたすら…
制作してます。

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時には
息抜きがてら、自分で使うつもりの
試作のようなものをやってみたり

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真面目に削ったり

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削ったり

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自分がどこまでやれるのか
兎角
削り倒します。

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それなりに大きなものに
いつものような削りが出来るだろうか。と思った事もあり
作りたいと思った形を成そうとすれば
大きなものを削る必要に迫られたり。で
今がその時か。と
ひたすら削ってます。

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作りたい形が
焼成時に、焼き垂れないかどうかは
焼いてみないとわかりません。

パーツ同士を組み合わせたものばかりなので
乾燥時に割れてしまうかもしれないし
素焼き後に割れているかもしれません。

釉の掛け損じも考えられるし
焼き垂れで失敗。なんて事もあり得ます。

締め切りまでには若干の余裕がありますが
緊張の糸がパンパンです。


見込みを削り

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裏を削り

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ものすごくフラットな…馬上杯のような形を作りました。

焼き垂れも考慮し、厚みを残しておいた。など
細心の注意を払ったつもりですが
こればかりは
焼いてみないとわかりません。


どれだけ厚みを残せば焼き垂れしないか
かといって
厚みを残し過ぎて、不細工な重みが残ってしまうのも
許せません。

鬩ぎ合いです。

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陶芸に於ける成形作業というのは、乾燥時間が必要なので
特にこの季節、長丁場になります。

予定と乾燥時間をだいたい計算し
なるべくスムーズに進められるよう
種を蒔きます。

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特に私の場合
作業場は湿気がものすごく、とにかく乾かないし
部位によって厚みを変えてろくろを挽くので
最も薄いところと厚いところでは
最大で 4cm ほども違うような
かなり変なアレなので
乾燥がより遅くなります。

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気分転換用に。と
酒器を幾つか混ぜてみたりしながら
2 ~ 3日後 の為に種を蒔きます。

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自分に課したところまで作業を進め終え
さあ帰ろうか。と思ってからもうひとつ。
何かを成形するようにしています。

手の遅さは改善すべき点であるし
それ以上に
精神的に…もっともっとタフにならなければ
目指すところへ行けないのが明白だからですが
あまり気を張り過ぎ、体調などに問題が出てもアレなので
そういった時間を
お遊戯の時間。と定め
思うがままのものを作る事にしています。

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とにかく篭もりきりの日々です。

土と人と紫煙と時間だけが
天見の山奥で形を変えています。


あとイノシシ。

でっけー…親子であろうイノシシが 2頭 。
目が合ったら
フゴッて威嚇されました。

ここに食べ物は何も無いから。
仮にあれば、既に食べてるから。
むしろ
お前の肉を食ってやろうか。がおー。とか思ったんですが
逆に
俺の肉を狙っての下山 !?
とか想像したら戦慄したので
軽く会釈だけしときました

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by t_durden | 2015-02-27 02:43

続 ・ 削

先日もらったチョコをあけてみると
ハート形のチーかまが入ってました。
晩御飯はチーちくわでした。

流行ってんのか… ?

どうもこんばんは。motomanです。

今日も削りでした。

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ひたすら。
です。

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机上の空論。とはよく言ったもんで
頭の中で
出来るやろ。と思って実際やってみると
気付く事が驚くほど多く見つかります。



叩き割ります。



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より良いものにする為、やり直すわけです。

ほんま
机上の空論とはよく言ったもんです…

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そして削ります。



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合体させます。



削ります。



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合体させます。



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てっぺんに穴とくぼみがある。という事は
もう 1パーツ あります。

乾燥具合も眠さ加減も腹の減り具合もアレだったので
後日にする事にしました。

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この手のもの、一応それなりに数をこなしましたが
今日だけでも…幾つもの面白い発見がありました。
次に活かせそうです。

しつこいですが
机の上とろくろの上とでは
天と地ほどの違いがあります。
その差を徐々に埋めていけるのは
経験と技術カ。という事になります。

面白いっす。

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そういえば
ろくろの挽き方も
ちょっと思いついたところがあり、こんなものを作ってみました。

何なんスかね。これ。


こんな時間になってしまったので もう今日ですが
都会へ出て来ようと思います。
身体的に久々の休日です

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by t_durden | 2015-02-20 06:25 | 陶芸 : CeramicArt

今晩からものすごく冷え込むようですね。

勘弁しやがって下さい。

どうもこんばんは。motomanです。

ペーパーワークというやつは本当に苦手です。
手が動こうとしません。

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さあ
ようやっと乾燥したので、今日は削りの日でした。

腰が痛くなりますが
精神的には至福の時。ってやつです。

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この季節はどうしても乾燥が遅すぎ、イラッとくるので
だんだん…削るタイミングが早くなってきました。

それに併せ、そういった削り方も身に付くのですから
面白いもんです。
不必要な悲しい技術のような気もします。

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ともあれ

これをこうして
先のやつと…

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こう。

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表側をこうして

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裏側をこうして

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別に削ったこれをこうして

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これをこうして

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こう。

これ何でんのん。って
本当の意味での水盤です。

よくわかりませんがそういう事です。

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W wall 的なやつは
どうやれば歪みを最小限に抑えてカメ板から切り離せるか。と考えた結果
細い竹串を刺してみる事にしました。

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開けた穴に細い針金を通し、無事に切り離せました。
良かったですね。

はよ乾け。と願い
裏向けて放置です。

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先日のこのブサイクな彼は…
当初の目的と違う使い方をする事にしました。

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でっけー皿みたいなやつを楽に作れないものか。と思い
色々と考えた結果に出来上がってしまった彼でしたが
普通に挽いた方がキレイで早かったです。

ありがとうございます。

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ぐい呑みも挽きました。

最近 新たな挽き方を考えまして。
名付けて…田中挽きとでもしときましょう。

見込みは普通の形ですが

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アウトラインが全然違います。
厚みがすっごいバラバラになる挽き方です。

ただ単に
今まではただブ厚く挽いたものをチマチマと削ってましたが
ろくろの時点である程度厚みを調整しとけんもんかな。と思った次第で
これまた
私にとっては必要な技術だけれど
前向きな負の要素に満ち満ちている気がしてならない
悲しい技術です。


休憩終わり。という事で
再びペーパーワークに向かいます…

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by t_durden | 2015-02-19 00:24 | 陶芸 : CeramicArt

NT

先日、実に懐かしい人物から電話があり
近々 会って話をする事になりました。

思えば
もうかれこれ 10年 ほど前、互いに
なんだかんだと会う事もあるやろうから。と
特に別れの言葉を交わしたわけではありませんでしたが。

10年 。

人生は時に
面白い偶然を演出してくれますね。

どうもこんばんは。motomanです。


宣言通り ?
薪焼成用の品の成形を終えました。

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先ずは水指です。

天面をカキベラでカリカリ
肌を荒らし、フタを何となく合わせました。

ちょっとおとなし過ぎたキライがありますが
これからの変化を自分で楽しもうと思います。
1ヶ月後 には焼きあがっている事でしょう。

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でっけー花器も
雑巾をかけて若干 柔らかくしておいた箇所に
厚めの土の板を貼り付け、高台をゴソッと刳り
肌の調子を調整して…成形完了です。

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言葉では上手くアレ出来ませんが
この手のものは三つ足が似合う気がしていて
いつからか三つ足にするようになりました。

底は貼り付けたばかりで柔らかいので
だいたい刳っておき、きちんと立つように
机の上に何度か叩きつけ、前後左右にブレていないかを見てみます。

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この手のものを作る時、未だ拭い切れない疑問があります。
背面の処理です。

立たせた状態で焼くにせよ
寝かせた状態で焼くにせよ、正面は決まります。
薪焼成の特徴でもあり、魅力であるわけですが
" 正面が決まる " という事柄を、それこそ…真正面から受け止めると
煮え切らない歪みが生まれます。


ものを作る場合、見る側の視線を意識する必要がある。と思ってます。
" 視線が散る " という事は " 見辛い " のと同義であるように感じるし
品が持つカのようなもの、つまり
込めた意図 ( 見処 ) が伝わり切らないのもアレだし
視線を誘導し過ぎるのも嫌らしさが出てしまうのではないか。
程よくエスコートするにはどうすれば効果的か。
とか考えるわけですが。

ある箇所を目立たせる為、捨てる箇所が必要なようにも思えますが
それが最良なのかどうかはわかりません。
そういう、魅せ方のテクニックが存在するのは確かな事だけれど
何処からどう見ても素晴らしい。と感じるものも確かに存在します。

" 捨て方 " よりも " カの抜き方 " を考えた方が良い気がしますが
まあ そんなところです。

今回はこんな感じです。

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ろくろも挽きました。

これを千切っては投げ、千切っては投げ
るわけじゃないですが
削ってアレやコレやするので、いわばパーツ作りです。

さあて
上手くいくでしょうか。

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スケッチしてみると
でっけーパーツが必要になり
え、まじか
直径 50cm を超える大皿なんて数年前に幾つかやってみただけで
今、上手い事作れるやろか。と
なるべく楽にやれんもんか…と考えてみた結果
石器時代の貨幣的なものが出来ました。

絶対…間違えてると思うんですよ。
だって
誰かがこんなやり方してたら笑ってまうし
何より
現時点で既にダサいです。

いくら
削りを主体にしたものづくりをしているからって
どんだけ削りたいねん。って
絶対 間違えてますわ

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by t_durden | 2015-02-16 23:32 | 陶芸 : CeramicArt

近況

体面というものがあるので、この時期は一応
もらったチョコで食費が 1ヶ月 浮きますわ。
と言うようにしています。

嘘です。

どうもこんばんは。motomanです。


他のブログはどうなのかしりませんが
私が使っているこのエキサイトブログは
記事のタイトルを入れないと投稿する事が出来ません。

タイトルが " 近況 " となっている場合は
特に何も考えていないからで、それに準じ
内容も特にありません。

やっつけ的なアレです。

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先日 紹介したこの花器ですが

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今日、こうなりました。

雑巾かけただけじゃねえか。って…
一見そのようですが
中身を刳り抜き終えました。

初めて刳り抜きをやった時よりかは、格段に手が早くなりましたが
それでも
ちまちまちまちまちまちまちまちま
ひたすらに刳り抜き続けます。

きちんと量ってないのでアレですが、たぶん
15kg くらいの塊をアレコレしてアウトラインを決め
刳り抜き終えた後は
4kg くらいになります。

非常に効率の悪い成形方法のように思えますが
これでないと成せない形もある。という話ですね。

明日には成形完了するはずです。
たぶん。

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久々にろくろも挽きました。

いわゆる
Double wall のような挽き方ですが
上でくっつける事なく、このままでだいたい終わりです。

意外にデカいです。

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あとはこんなんとか

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こんなんとか

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こんなんです。

これらを削り、くっつけたりくっつけなかったりします。

作りたいものがあり、スケッチしてみたんですが
そのほとんどが初挑戦の要素が高いものばかりで
しかも
非常に手間が掛かるので…ハッキリ言って面倒くs


ちまちまちまちまちまちまちまちま
やってみます

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by t_durden | 2015-02-16 01:57 | 陶芸 : CeramicArt

近況

トリ ・ コロール
プエルト ・ リコ
エル ・ サルバドル
ドン ・ キホーテ。

言葉には意味があり、どこで切るかで意味を成さなくなってしまいます。

先日まで私、美声でイケメンの彼の事を
ブルー ・ ノマーズだと思ってました。

街中なんかを歩いていて
" 今だに " " 気ずく " 事があります。
こういった誤植を良く目にするのも
その人が、同じ言葉を
音で聞く事が多いのか
目にする事が多いのか。
ある程度の目安になります。


YouTube で適当に BGM を流していて
お。
この人 歌うめえなあ。とか思って名前を見てみると
Mariah Carey
と書いていて
マリア ・ キャレイ… ?
カレーやないよな。
いやしかし
世の中 すごい人は沢山居るモンだ。と感心していたら
マライア ・ キャリーでした。


もうちょっと注意深く生きていこうと思います。

どうもこんばんは。motomanです。


来月頭に窯焚きが決まった。との報せを受けたので
それに向けてなんぞ作ってみる事にしました。

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ハナからピンポケてますが、茶盌です。

前に泉州の土を使って楽焼した時の形が気に入ったので
伊賀の土を使って再挑戦してみました。

泉州の土は意外に粘りがあり
伊賀の土はモソッと感が強いので
同じように作ったものの、結構な違いが出ました。

面白いッス。

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水指もやりました。

今回作ったものは全て刳り抜きなので
アウトラインを決めて、放置する事…丸一日。
ある程度 乾燥が進んだら、半分程度でしょうか。刳り抜き
また乾燥を待ち、微調整と最終的な仕上げをするので
ほとんどが乾燥待ち時間ですが、制作時間としては結構なアレです。

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フタもだいたいのアタリを決めておき、また乾燥待ちです。

縁の尖ったところと天板にあたるところを、初めての試みをしてみたんですが
なかなか良い感じに決まりそうです。

あとはフタの合わせ部をどのように処理するか…最も大きな問題です。
それさえクリアすれば、肌の表面を処理し直して終わりです。

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ついで。っちゃーなんですが
でっけー刳り抜きの花器もやりました。

15kg くらいの土を適当にバンバンと叩いてまとめ

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アウトラインを決めにかかります。

次の工程がアレなので、今は未だ逆さまになってます。

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土の含水率と切り方の違いで、随分と肌の表情に変化を持たせる事が出来ます。
シュッとしたところと荒らした箇所、それらがバランス良く混在すれば良いな。と
手を入れる度に少し遠目で全体を確認しながら作業を進めますが
判断がなかなか難しいです。


これまた
切り方と意味が重要なようです

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by t_durden | 2015-02-14 04:23 | 陶芸 : CeramicArt

K

3度寝 を経て、 12時間 。
泥のように眠りました。

どうもこんばんは。motomanです。


先日は所用で早朝から伊賀へ行き、その足で K氏 の窯へと向かい
朝まで窯焚きしてました。
窯焚き史上、最高潮の眠気にやられそうになりました。
やられたかもしれません。

最近ほんと
歳やなあ。って思います。

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K氏 との出会いは小っ恥ずかしいものでしたが、まあ その辺りは割愛して。
親ほど歳は離れていますが
なんだかんだと…もうかれこれ 6~ 7年 、お付き合い下さってます

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色々な窯場へお邪魔させて頂いている昨今ですが
その窯場毎に色々な焚き方があります。

最悪の場合、せっかく窯をついたのに
数年後に近辺が驚くほどの近代化を見せ、苦情が出るので煙を出す事が出来なくなり
焚けなくなった。という話も聞きます。

私の実家も昔は田んぼしかありませんでしたが
今では随分と開けました。
草の匂いが懐かしいもんです。

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そんなわけで
K氏 の窯も同様、周囲の住民からの苦情が出ないよう
煙と炎を抑え気味で焚かなくてはなりません。
消防申請はしているので、法的には問題無い。というところが
やってる側からすると…悲しいところです。



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そういった条件下でどういったものが狙いたいのか。
いわゆる " 縛り " が発生するわけですが
身近なものを臨機応変に使ったり、用意して下さっていた色々な種類の薪を使い分けたり
とにかく、出来得る限りの知識と経験を総動員して
ベストを尽くせるかどうか。というのも窯焚きの楽しみで
焚き手にとっては…俄然 燃えてしまうところで。

今回のテーマは、 約90時間 という制限時間内で
いかに多くの燠を生産し、それらを作品にぶつける事で
どのような深い窯変がを実現できるか。といったところで
史上最大の睡魔とも闘いつつ ( ? )
上質な燠をひたすら生産し続けました。

思っていた以上にすぐにバランスしたので
結構 まったりと焚けました。

日付が変わってしまいましたが、今日の夕刻あたりには
無事に火止めした。との連絡を頂きました。
2度目 の目覚めと 3度目 の夢の世界への旅立ちとの間の話です。


金色の燠で火床が輝いている景色を見る度
陶芸やってて良かったな。と思います。
作ったものをご購入頂き、互いにハッピーになるのが
陶芸という仕事での大事なところではありますが
エンドユーザーであるお客様が目にする機会のほとんどない
こういった景色を見ながら焚いているんですよ。ってところも
もっともっと紹介していければ良いな。なんて思います。

ほんと美しいんですよ。
思わず…焚き口に飛び込んでやろうか。と思っちゃうくらいに。


まあそんな感じで。
窯出しが楽しみです

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by t_durden | 2015-02-12 00:49 | 薪窯 : Wood-fired kiln

普限窯 小山 普

喉元過ぎれば熱さを忘れる。というのは
舌の下がベロベロになった経験から、あれは嘘だ。と思いますが
心頭滅却すれば火もまた涼し。というのは
雪に降られながら釉薬を掛けていても、気合さえ入っていれば何とかなる。という経験から
あながち間違いじゃあないな。とか思います。

そもそも
そんな環境で釉薬を掛けなければならない状況を改善すべきなのではないか。という発想もありますが
凍えた身体を風呂で温めれば…また時間ある時に改善すればいいや。とか思っちゃいます。


釉掛け終われば寒さを忘るる。

どうもこんばんは。motomanです。


昨日の続きです。
学さんの展示の後、もひとつ展示を観に行きました。

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アートサロン山木
で開催中の
普限窯 小山 普展
です。

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私が大変 お世話になっている普限窯の窯主、小山さんの個展です。

毎年 1年間 に 4回 。
古典を超える新しい伊賀焼を目指し、日々 仕入れた原木を薪にし
赤松での長期焼成に拘っています。

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これはちょうど 1年前 の 1月 、十日間焼成の大壺で
およそ普限窯らしい作品になりました。

赤松の自然釉の透明感と、長期焼成を経る事で得られる釉の厚みが特長で
火止め前に大くべし、還元状態でピタッと終わらせた為
自然釉の緑が冴えてます。

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これは今回、今年の 1月 に十日間焼成した大壺です。

昨年、一年を通しての普限窯の大きなテーマは
最後の仕上げ、火止めのやり方でどれだけ沢山の色味が得られるのか。というところで
いつもの冴える緑を超える感動を生まん。と
色々と取り組みました。

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周知のよう、自然釉は還元で緑 ・ 酸化で茶色に変化します。
その両方を 1つ の作品の中に落とし込む事が出来るか。という発想から
相反する条件を混在させる焼きを試しました。

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左が昨年の十日間焼成の作品で
右が今年の十日間焼成の作品です。

火止めの違いの差が良くわかります。

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普限窯は燠の扱い方も独特で
人為的に操作する事で、より深い窯変を模索しています。

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攻め焚きが終わり、根をしっかり焼いた後からが面白いところで
いかに燠を溜められるか。
人為的にそれらを配り、狙った窯変が得られるかどうか。

全ての焚き手が 1つ 決まった方向性に準じ、精力を注ぎ込みます。

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これも同じ、蹲 ( うずくまる ) ですが
燠をぶつけるタイミングの違いで
足下がゴテゴテになり過ぎました。

好みの問題なので、これよりも先の蹲の方が優れている。というアレではないのですが
小山さんは元々エンジニアで
科学的根拠に基いて焼成計画を立て、窯焚きに挑みます。

例え
自分の想像を超え、感動するものが得られたとしても
狙ってやれたわけではないから…言葉の上では失敗作である。という理念があり
狙ったものを狙えて、初めて " 焼き ” というものを理解した事になる。と
ストイックな姿勢を崩さない方で
足下に自然釉が流れ過ぎたこの蹲の次に作ったものが
先程の蹲です。

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燠をぶつけるタイミングと、それを思った通りにこなせる技術があれば
自然釉の流れをどこで止めるのか、人が操作出来るはずだ。という考えを証明した
2つ の蹲にまつわる話でした。

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そんなわけで
自然釉の色と厚み以外に、先述したよう
燠を操作する事で得られる
深い窯変もひとつ、普限窯の特長になっています。

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作品がテカりだしてきたら
薪を投げ入れる際、 1時間 に 1度 の検温の際など
作品の自然釉の厚みを逐次 確認しながら焚き続けます。

燠のレベル ( 高さと質、両方の意味で ) も非常に重要で
燠に埋もれていた時間と、炎に晒しておく時間を操作する事で
メタリックで多彩な色が得られます。

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清涼感すら感じる、透明度の高い自然釉を呈した作品と

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重厚な質感を湛えた作品。

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今年の十日間焼成で、その両方を狙った俎皿も焼成しました。

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狙ったグラデーションが見事に得られました。

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ちょっと写真では伝わりませんが
今までで一番の、深い紫色を呈した作品も得られました。

どうすれば紫色が得られるのか…は
目下 研究続行中です。

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これまた写真に撮るのが難しくてアレですが
珍しいところで言えば…青楽茶盌もあります。

小山さんは炭で楽焼にも取り組んでいて
1000盌 を目指し 950盌 あたりに差し掛かっています。

今回は
その中から厳選した、黒 ・ 赤 ・ 青を中心に出品されてます。


2 / 11 まで
営業時間は 11 : 00 ~ 18 : 00 です。

" 土を焼き切る " という事に拘り続ける小山さんの
陶芸というものに対する姿勢がそのまま表れている展示だと思います。
実物をご覧に足を運ばれては如何でしょうか

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by t_durden | 2015-02-10 00:18 | 展覧会 : Exhibition

伊賀 新 学展

親ほど歳の離れている人からお酒のお誘いを受け
ちょっと予定がアレだったもんで…丁重にお断りすると
お前はもう絶交じゃ あほんだらぁぁぁぁ
と、巻き舌使って言われました。

かわゆい。
と言うと怒られそうなので
ただただ平謝りしました。


大人になったもんだなァ。なんて思いました。
もちろん私が。

どうもこんばんは。motomanです。


今日は久々に都会へ出て来ました。
大変 お世話になっている方の個展を観に行った次第です。

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アート&クラフト 十三夜
で開催中の
伊賀 新 学展 です。


ご本人の目に留まると小っ恥ずかしいのでアレなんですが。

3 ~ 4年前 から色々な窯場にお邪魔し、薪焼成というものの勉強を始め
ちょっと慣れてきたかな。といった辺りで
" 焼き " と " 造形 " の関係について考えた時に生まれた疑問があり
( 長くなるので割愛しますが )
私がこれからやってみたい。と思いつつ
いや…でもそれはどうなんだ。と、自分の中の判断基準が曖昧で二の足を踏んでいる時
背中を押してもらえたのが、まさに学さんの作品に触れてからで
目から鱗。ってやつでした。


キメの細かい土ばかりを使い、シンメトリーな形ばかりを作っていた私が
思い切った造形に取り組むようになれたのも
粗い土を扱うようになれたのも、学さんのお陰で
良い影響と刺激を頂いてます。

お客さんが多く、写真を撮るのが憚られ…遠慮してしまいましたが
きちんと撮って来れば良かったです。
まあ
実物を超える事は無いので、足を運んでみては如何でしょうか。
という事で。


残念ながら、在廊日は今日で最終でしたが
会期は 2 / 15 まで
営業時間は 11 : 00 ~ 18 : 00 です。
是非。

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話はコロッと変わりますが。
今朝、 K氏 の窯に火が入りました。

先日 窯詰めにちょっとだけお邪魔してきました。
焚いている時にしか来た事がなかったので
窯の中をじっくりと見せてもらったのは、今回が初めてです。

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水指です。
これが…まあ先程の
粗い土を思い切って造形してみたもの。という事になるのですが
どうでしょう。

数をこなさなければなりません。

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粗い土を扱う際、自分の中で 2パターン の触り方があり
これが別の触り方をしたものです。
刳り抜きなので、造形の完成度は 4割 ほどが終わった状態で
まだまだ先はありますが
大まかなアウトラインはこんな感じのものを成形中です。

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ついで。っちゃーなんですが
酒器の類も成形中です。

電動ろくろを使ったシンメトリーな造形と
手回しろくろを回しながら、バランスを見て決めていく造形と
その両方から良いところを抽出し、それらを活かした造形が出来るようになりたい。という想いがありますが
対極に在る。とも言えるほど、手法が別なものなので
双方の魅力を兼ね備えた造形なぞ…作り得るのだろうか。と
その片鱗すら未だ見えてません。

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片口とぐい呑みのセットもやってみてます。

片口は、やればやるほど難しく感じます。
センスが色濃く出る類のもの。と思ってますが
それが枷になっているのかもしれん。と、半ば諦め。
良く言えば…気楽にやってみようか。と成形中です。

着地点が見つけられるかどうかはワカリマセン。


もっともっと
思い切った造形がしたい。という想いが強くなってきて
" 烈しさ " を持った造形と
" 焼き " のカ強さを上手く…融合出来ないか。という頭で
形を決めにかかっている昨今です。


私は座敷犬じゃないので
嬉ションしてもうた。という体験は ( ほとんど ) ありませんが
ある程度 大人になった今でも
子供のように
今のこの気持ちをどうやってアウトプットしたら良いかわからねぇぇぇぇっぇぇぇぇぇ

結果

嬉ション

みたいな
そういう感じで土を触れるようになりたいです。

本当に

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by t_durden | 2015-02-09 02:22 | 薪窯 : Wood-fired kiln

過ぎる

たこ焼きやらうどんやら鍋やら
いや、はよ食えよ。と言われる事しばしばで
そうでない人からすると…
熱いうちに食わないなんて、作った人に対して失礼だ。と思われかねないくらいの
猫舌なんですが。

先日、何を思ったのか
沸かしたての茶をグビッと含んでしまいまして。
あまりの熱さっぷりにセンサが機能しなかったようで
あっつぁ ! と
マーライオンになるまでに 1秒 近くかかりました。


舌の上は、キウイかパイナップルを食べ過ぎた時みたく…ザラザラに荒れているし
舌の下のベロベロ ( 超重複 ) がカタツムリかナメクジの角がたくさん生えているように感じるしで
何とも落ち着きません。

口の中でもやっぱりオロナインなんですかね。

どうもこんばんは。motomanです。


そんなわけで
久々に更新でもしてみようと思った次第です。

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2月 に大掃除ですか。ってくらい
ものすごい重い腰をよっこらせと上げ、色々と片付けたりしてます。

時に
思わぬものが出てきたり。で、なかなか楽しい事もありますが
こんなものも出てきました。

昨年の秋に焼いた
ビグザムみたいな土鍋です。

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フタはこんな感じで

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試しに、目土をこれでもかこれでもかとくっつけて焼いてみました。
意外に歪まないモンですね。

灰が降ったところとそうでないところ
炎の流れがわかるような雰囲気になり、なかなか面白かったです。

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土鍋でも畳付と言うのかどうか知りませんが
こんな感じになりました。

炎の流れが…以下略。

およそ土鍋らしい把手は無く
代わりに、こういったものをぐるりと巻いてみた形にしてみましたが
なんでこんな形にしたし。と
酷評の嵐だったので
また 作ってみようと思います。

???

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まあそれは置いておいて
作業場内はこんな感じになっています。

キレイに片付いてますね。と言うより
何とも…寂しい感じですね。
空虚感さえ醸し出している気がします。

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と見せかけ
ひしめき合っている空間もあります。
物を右から左へ移動させるのが得意です。
逆も然り
目に見えないところから目の届かないところへ移動させるのが最も得意かもしれません。
得意過ぎて困ります。


熱過ぎる飲食物はオロナインになるし
土鍋を 3段抜き でわざわざ紹介するのも度が過ぎるし
片付け過ぎても空虚感を呼ぶし
ひしめき合い過ぎていても混沌になるようで
過ぎる。
という事はなかなか加減が難しいもんだな。と思った昨今です。


あまり更新してなかったもんで
何か書かなけりゃならんな。と
内容が無い
どうでも良過ぎる話でした。

明日はちょっと都会へお出かけ
素晴らし過ぎるもので目に栄養をやって来ようと思います

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by t_durden | 2015-02-08 00:24 | 陶芸 : CeramicArt