カテゴリ:改築: Renovation( 39 )

#20 林業と土木

Hi guys.

We finished KAMATAKI.
Then we ate YAKITORI tonight.

It makes me happy :D

どうもこんばんは。motomanです。

沢山の御運びを頂きました
寿亭 水雲閣での展示が終わりました。
お陰様で、キレた未来に繋げられそうなものを掴む事が出来ました。


さて、一方その頃 島ヶ原では…


陶芸をする為に大工スキルを上げている私ですが
この度
さらに手広く。
色々なスキルを上げなくてはならない事態となりました。


私は何処へ向かっているのでしょう。

b0161715_151627100.jpg

そもそもは有難いお話から始まりました。
灯油窯の処分に困っている方から相談を受け
頂戴する事にしました。

前面ダブルバーナーの上蓋式です。
灯油窯にしては大きい部類に入るのではないでしょうか。

運び込む前日、現場へ行き
煙突を外し、搬出し易いように片しました。
その時にも
考えられへんな的なエピソードがありまして。

4m の高さの外壁にくっついたところに煙突があり
窓から身を乗り出し、ボルトを触って確認
窓からの距離を鑑みるに
いや無理でしょう。という答えしか見い出せませんでしたが
灯油窯欲しさに命を懸けてみる事にしました。

結果
こうしてキーボードを叩けているので良しとしましょう。
細かいとこまで言うとちょっと笑えるのですが、割愛しときましょう。

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母屋に向かって東側にある、作業場として使っている離れのさらに東側は
このように竹林になっていて、なかなかの傾斜で
ちょっとした崖のようになっています。

大阪の作業場を出る事になり、取り敢えず
早急に運びださなくてはならなかった物達は、この場所に積みっぱになっています。
窯を入れる為、キレイに片しました。

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通路の最奥には、既に搬入済みの電気窯が置いてあります。

サイズを測ってみた結果、この窯もちょっと動かさなくてはならない事がわかりました。
長い波板が貼ってあり、雨を凌げるので
窯置き場としてはちょうど良かったのですが、灯油窯を新たに置くとなると
ひさしの長さが足りません。


さあ
いつものノリになってきました。

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問題は幾つかあります。

先ず、大事なのは
灯油窯ですから、煙突を設置しなければならないわけですが
天面はプラスチックの波板が貼ってあるので、屋根が無いところまで横に伸ばしてから
空に向けて設置しなくてはなりません。
取り敢えず
最奥にあったトタンの波板を外し、煙突を抜く壁を作らなくてはなりません。
エクスカリバールを手に、破壊しました。

上蓋式で、レバーをころころと回して蓋を開けるタイプのもので
そのクルクルが背面に付いています。
後ろ側のスペースも確保せねばなりません。


もうひとつ、大きな問題は
落ち葉が溜まり易い場所である。というところです。
北側に庭木が植わっていますし、東側は竹林の崖がある。という事で
煙突を設置する以上、火事にならぬよう
なんぞ対処しなければならないわけです。

庭木は手ノコでサックリと処理しましたが
問題は
竹林の中に数本だけ生えている大木です。
高さは 10m くらいあるのでしょうか。
枝も長く、波板の天井に覆いかぶさっているほどで
落ち葉が降り注いでしまいます。

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脚立を立てかけるも、稼げるのはほんの 2m ほどで
ここから先をどうしようか。としばし考えましたが
登る他ありません。

忍者のよう
腰に手ノコをくくりつけ、子供の時分以来の木登りです。
この日は風が強く、登れば登るほど… ぐわんぐわんと揺れます。
どこまで登れば事を済ませられるだろうか。とか
これ絶対 独りの時にやったらあかんやつやなー とか
この日の為にやつれ、身軽になったのは運命かもしれん。とか考えながら
一応
連絡が取れなくなったら竹林を探してくれ。という遺書 ( 仮 ) を送信しときました。


登ってみると
離れの 2階 の屋根が見えました。

下を見てみると、既に 6m ほどの高さがあるようです。
登り始めたところからガクッと崖になっているので
向こう側へと落ちてしまうと… 10m 以上はあるでしょうか。
来年の夏頃まで発見されない気がします。
遺書 ( 仮 ) を送信するという判断は正しかったに違いありません。


これ以上は流石に危険だと判断し、手ノコをあて
ひたすらしこしこと切りまくりました。
ただ
風が吹く度に作業を止め、蝉のごとく
木に抱きつきます。


無事に降りられるよう、足場となる枝も確保しておかなくてはなりませんので
どの枝をどの長さまで残しておくべきか。を考えつつ
ひたすらしこしこと切ります。

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陽のあたる方向、この場合
ほとんどの枝が南向きに伸びているので、足場を確保するのが大変でしたが
小一時間で目標を達成する事が出来ました。

あとは無事に降りるだけ。
再び手ノコを腰にさし、枝を長めに切っておいた足場を頼りに歩を進めました。
途中
まるで映画のそれのよう
乗った枝がポッキリと折れ、左手一本で無意識に掴んだ枝にぶら下がる。
という
こういう時に誰しもが考える、鉄板ネタやん。というハプニングも
ありましたが
初めての ( そして最期であって欲しい ) 林業が終わりました。


大木の表面がハゲている箇所は
私が落下しながら足で挟んで滑った名残です。

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お次は土木作業です。

ひさしを伸ばすので、今 設置されている排水溝が意味を成さなくなります。
というか
邪魔になりますので、外す事にしました。

排水溝を外すのにも、エクスカリバールが大活躍してくれました。
王しか持つ事を許されていない伝説の剣は素晴らしい働きです。
排水溝をも簡単に外せました。

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さて
最後の問題です。

竹林側は崖になっていますが
そこまでは緩やかに下がっているだけなので、地面のレベルとしては
屋根の下から崖まで、そこまでの高低差はありません。
よって
既存の天井のナリで新たな屋根をかぐとなると
快適な空間にするための高さが稼げません。

諸々を考えてみた結果、それでも良いか。とも思えましたが
アルミの枠で組まれている、現存の屋根をしばし観察してみると

この屋根… 意外と持ちあげれるんじゃあねえか。という可能性が見えたので
柱と屋根を接いでいる箇所のボルトを外し、カいっぱい持ち上げてみると…
浮きました。


これにより
妥協せずとも、割と簡単に快適に作れる気がしたので
やってみようと思います。

b0161715_15174893.jpg

その前に
切った枝を処理せねばなりません。
思っていた以上の量でした。
長いものは 4m を超えています。

この日は
あたかも映画のような体験をして疲れたので、放置しときました。
手ノコで処理するには手間が掛かり過ぎますねえ。


他に考えている事にも十二分に有用なので
電動ノコギリを導入する時が来たのかもしれん。と考えています。
ノー ・ ブランドのものならホームセンターで 5…円 ほどです。
たぶん。


そんなこんなで
作業が少しばかり大げさになってきました。
大工のみならず
林業に土木。と。

私が今 宝くじに当たったなら
最も欲しいものは
薪窯を築く為のレンガではなく

パワーショベルです

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by t_durden | 2016-05-08 22:29 | 改築: Renovation

#19 ( 仮 )

ここ一週間ほど、奈良へと出稼ぎに行っていました。
色々な世界があるモンだ。
私には何が出来るのか
何が得意で何が苦手なのか
アレコレと考えさせられる良い機会となりました。

どうもこんばんは。motomanです。

今回は珍しく ?
家の中ではなく、お外のお話です。

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この家は 築百数十年 。と
正確な年齢がわからない家で、風呂周りやトイレ周りなどに
その年齢を仄かに醸し出しているところがあります。

風呂のそばには薪の投入口があり、昔ながらの風呂だった。という事がわかったりします。

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そんなわけで
母屋と土蔵の間にあたる、この壁には
( おそらく ) 薪を置いておく為の棚が組まれてあります。

家の改装に使った残りでしょうか。
破壊作業で色々なところで見た、風に晒されすぎて表面が灰色になっている木材が沢山収めてありました。
それらを一度、全て移動させ( 文章にするとサラッとしてますが、これだけで 2時間くらいスッ飛びます )
先ずは棚を補強する事にしました。


この壁の裏側が、先日の
畳を仮敷きした和室になっていて、土壁のみで仕上げられています。
部屋の中から見ると、床の間と祭壇があり、なかなかの雰囲気になっているので
改修せずにそのまま使う事にしました。

つまりは
部屋の内側からは断熱材を入れる事が出来ない。と言い換える事が出来るわけで
当初は
外側のこの部分に新しい壁を吹かせ、その間に断熱材を仕込もう。とか思ってましたが
自分のお財布と腰にお伺いを立ててみたところ
言うて客間で、生活スペースではない和室なんやからええんちゃうの。
との返答を頂きました。

とは言え、結構な崩れっぷりで
ポロッといっちゃったら… 家の中がもう
外になってまう。というところが心配ではありますが
そうなった時に考えましょう。

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ちょっとだけ考えてはみたのですが
いかんせん土壁で仕上げられているので、木材を打ち付ける事の出来る箇所が少ない。という点と
土壁がヘニャり過ぎて飛び出ているところがあるので
きっちりと平らに仕上げようとすると
壁自体が相当、前へ飛び出てしまうので
ひさしも伸ばさなくてはならない。という
次から次へと ( いつものように ) 問題がニョキニョキしてくるので
材料をケチる事で、強度を捨てる事にしました。

名付けて姉歯棚です。

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天気の良い日を選び
この家の中の諸々を破壊する時に出た、廃材も
この機会に全て薪に変え、棚に収める事にしました。

なかなかの量です。
見ただけで私のお腰が悲鳴を上げます。

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棚の補強は廃材を使ってサラッと済ませ
あとはひたすら

切る切る切る。

b0161715_1432685.jpg

並べる並べる並べる。

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廃材は棄てようとすると、相当な手間とお金が掛かります。
新築で家を建てる場合でも、元ある家を破壊し
その廃材を棄てるだけで、総工費の 2 ~ 3割 を占めるんじゃあないでしょうか。

そんな事は私とは縁の無い話なのでアレですが
私の場合
この、皆が処理に困る木の廃材が
燃料になる ! という強み ( ? ) を持っています。

ちょっとやりたい事もあるので
ちまちまと切って薪へと変えます。


これだけ処理出来ました。

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まだまだ残ってマス。

結果から言うと
全ての角材を薪として使えるように切りたくりきるまで、 丸2日 掛かりましたが
ある程度はスッキリしました。


何が悲しいって
先日の畳の仮り敷き同様、この薪置き場もあくまで
仮である。というところでしょう。

こいつは何故 2度手間 ばかりを繰り返しているのだろう。という
読者の皆様のイライラ感がひしひしと伝わってきますが
プランがある。
としか言えません。

じゃあそれを先にやるべきなのでは ? と言われそうですが
そういうわけにいかなくもないですが、重機が必要になったり。と
次から次へと問題が襲ってくるのが明白だからです。と答えましょう。

10 文句言われたら
30 の言い訳で返せる自信だけはありますので
暖かく見守って下さい ^ v ^

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by t_durden | 2016-05-06 02:16 | 改築: Renovation

#18 賽は再び投げられた

最近 会う人会う人に
痩せたんちゃん ? と、ほぼ確実に言われます。

確かに
高校生の頃から水平線を辿り、ほとんど推移していなかった私の体重が
珍しく減っています。
50kg を切ってしまいそうな勢いで
私の身体は今
ボクサーのようになっています。

亀田 大毅のよう
もうちょっと体重を増やし
フライ級からスーパーフライ級に転向しようと思います。


因みに
やる気に満ちた題ですが
内容は真逆です。

どうもこんばんは。motomanです。



そんなこんなで今回も大工作業の続きです。

言うて
2ヶ月くらい 前の話ですが。

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実に懐かしい一枚です。

玄関を入り、左手
田の字型に和室が 4つ ある。という
典型的な古民家な造りをしているこの家ですが
そのうちのひとつ、片付けが済んだ時の状態がコレです。

長手を地面に付けて置いたとて、自立出来ないほどフニャった畳の上に
茣蓙 ( ござ ) が敷かれていましたが
場所によっては
天才トランポリン少女ならバク宙出来るんじゃねえかくらいポリンポリンしていたので
意を決して床の基礎をやり替える事にしました。


台所とリビングであれだけ時間の掛かった床の貼り替え。
地獄再探訪です。

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言うて
やり直したとて、どうせ客間として。程度の使い方しかしないところなので
上から合板を貼り足すだけでも良かったのですが、そうは問屋が卸しません。
このまま合板の厚みをプラスしてしまうと、敷居より畳の高さが勝ってしまうので
キレイに収まらなくなります。


ついでに床下の状態もチェック出来るし、仕上げ方としては畳を敷くので
強度面において、合板も 1枚厚 のみで済ませられるやろう。
主な生活空間ではないが故、断熱材も要らんやろう。
つまりは
ベニヤ合板を剥がして貼り直せば OK
という話で
重要でもない賽を
深く考えずに投げてしまったわけです。

b0161715_20495066.jpg

先ずは解体です。

これまでなんだかんだと破壊してきた私ですから、その技術はそれなりに凄味を帯びてきましたが
腐りかけの合板はなかなかに粘っこく、薄い層がペリペリと剥がれるだけで
キレイにスッキリ気持ち良く。
は程遠く
普限窯の窯焚きから窯出し、伊賀での窯焚きと連日の寒さで
体調の芳しくなかった私にはなかなかアレで、着手して半日で腰が砕けそうになりました。

b0161715_2092033.jpg

この家あるあるですが。
事を進めていくにつれ、色々な問題がニョッキしてきます。
その度、私は誰もがそうであるように
考えられへんな。と毒づきますが、言うても始まらないので
知恵を絞って対処するしかありません。

今回 問題となったのは敷居です。

床を全て貼り終えた上に敷居を設置するのが本来なのか
敷居に当てるように床を貼るのが正しい組み方なのか
私は知りませんが… とにかく
剥がしたい合板が敷居の下に入り込んでいるので、一度 敷居を取り外さなくてはならなくなりました。

小さく舌打ち
はあ。と声出してタメ息をついた後、おでこの生え際にストレスを感じながら
襖を外して敷居を外す。それだけの事ではないか。と思い直し
砕けそうな重い腰を上げると
襖が外れません。

家が傾いている事により、鴨居と敷居の間隔がズレているようで
どの位置に動かしてみても、襖を取り外せる箇所がありませんでした。


ヒステリックな深いため息をつき、さっきと同じ思考経路をなぞり
より重くなった腰を上げ、ちょうど良さげな長さの木材とジャッキを設置。
木材の耐久実験のようになっちまいましたが、鴨居を強引に持ち上げ
ようやっと襖を外す事に成功しました。

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はー ほんまハゲるわ。と思いつつ
何がどう進んだ。って
襖と敷居が外せただけです。

床はあと半分。
6畳分 の広大な土地が青々と広がっています。

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床の合板を剥がし終えました。
処分し易いよう、剥がしたものを丸ノコである程度の大きさに刻み
外へと運び出します。

忍者養成所か。と呼びたくなるような足場で
移動を繰り返すだけでも、意外に体力と精神を削られます。



ここで再び。
この家あるあるですが。

なんとなーく。
本当に何となく嫌な予感がして、この時の為
去年の夏にヤフオクを介し、津まで買いに行った畳のサイズを測りなおしてみたんです。

これがとんでも高性能な畳で
俗に言う、スタイロ畳というもの。
断熱材である、スタイロフォームと一体化している畳で
従来の畳に比べて非常に軽く、断熱性に富んでいる。というもので
床に断熱材を入れんでもええやろ。と決めたのは
この畳の断熱性を盲信してみたから。という事もありました。


これが 1枚 300円 でどや ? とヤフオクが仰っていたので
軽トラ借りてすぐ向かいます。と言わざるを得ませんでした。


元々 畳というものは私物で、引っ越しの際には自分で運ぶのが当たり前でした。
という話を聞いた事があります。
という事は
畳のサイズ基準で部屋 ( ひいては家全体 ) のサイズが決まってくるはず ( たぶん ) なんですが
そうも問屋が卸しません。


地域性やら諸々がありますが
現代においては、部屋に合わせて畳のサイズを決めるようで
同じ 6畳部屋 でも、サイズが違ってきます。
家を建てる時に、どのモジュール法を採用するかにもよりますので
考えてみれば当たり前の事で
私も
畳の大きさは違う。という事くらいは知っていました。



畳の " 厚み " については全く気にもせず。
いざ 床を貼り始める段になり
スタイロ畳の厚みと、根太から敷居までの高さを測ってみる事にしました。

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うそやん。と呟きながら 3回 測りなおしました。


新しく入れるスタイロ畳の方が…
10mm 厚かった -----------------------------------------

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これにより
全ての根太を 10mm 下げなければ
畳が敷居に勝ってしまう。という事実を突き付けられる事となりました。


そしてこの表情です。
暗くてハッキリは見えませんが
殺気に満ちた顔面をしています。


手にしている、今まで散々世話になった聖剣エクスカリバールが
もはや妖刀のようです。

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結局。

根太を全て撤去。
大引を残し、丸裸になりました。

せっかくなので床下のゴミや木くず ・ 残土などをかき集めてキレイにする事にしました。
これで白アリさんの食糧がありませんので
食われる事はない… はずです。

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根太を外し、大引が独立してしまったので
骨組みの上を颯爽と歩く事が出来なくなりました。

移動する度に大引を跨がなくてはならないわけですが
ほんま
移動するだけで意外に体力と精神が削られます。



そうして土間を移動していると
一箇所だけ、音が違うところがある事に気付きました。

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骨壷はもう勘弁ですが、次こそは宝の予感です。

落ち切っていたテンションは上がり、ゴリゴリと掘ってみました。

どうやら金属製の何かです。

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結果から言うと
金属製の火鉢のようなもの ? だったようで
ボロボロに錆び、朽ち切ってました。
あと
少量のゴミも出てきました。
無駄に体力削がれました。

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次の工程の為、採寸作業の始まりです。

使われていた根太は 50mm の角材でした。
畳の厚みが増す分、キッチリいくならば 40mm の角材で根太を組むところですが
経済的な理由と、どうせキッチリいこうとしたらまたなんぞ問題が出てくるんやろ。という猜疑心から
35mm の角材で根太を組む事にしました。

強度が若干 不安でしたが
ピッチを 455mm から 303mm に変更した事と
スタイロ畳の硬さを盲信し、それで済ませる事にしました。


大引もなかなかの適当っぷりで
天面を電ノコで削っただけのようなもので、全くレベルが出ていません。
ところどころをノミで欠いたところもあり
レーザー墨出し器を持たず
ピタゴラスの定理の使い方を知らない私には、もはや水平を求める資格はありません。


99% の諦めを逆手に武器とし、 3m の角材を打ちまくりました。
想像通りですが
2つ の部屋の繋ぎ目を境に、高さがまるで合わなくなりました。

b0161715_201146100.jpg

うざっ
うざっ
と連呼し、気分転換に
先に貼っても問題無いところの合板を打ちまくり、ストレス解消しました。

家が傾いているので部屋の隅の直角すら求められませんが、ここは断熱材入りの畳をはめるところなので
台所やリビングのよう、精確に打つ必要はありません。
という事を理由に
楽な道を歩み始めました。

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台所 ・ リビングの時は、床の水平があまりにアレ過ぎて
高さ調整の容易なプラ束をふんだんに使いましたが
この程度ならもうアレか。というところで
重要なところのみプラ束でガッチリ固め、あとは元からある束石の上に
バタ角を切ったものを床束に用いる事で解決。と、しました。
させました。


これにて
手間は掛かりますが、経済的にも精神衛生上においても若干。
楽になりました。

b0161715_201214.jpg

根太の位置さえ決まれば
あとは合板を貼りたくるのみです。

合板を生で貼れる。という事ほどの快感はありません。

閉口させられた敷居の高さも、調整し易いよう
床の上に設置する事にしました。

b0161715_22144813.jpg

敷居をはめ直し、最後の仕事は… 畳の設置です。

元々はまっていた畳よりも横 ・ 縦が小さいので ( 厚みだけは勝ってたけどな )
空いたところを板張りにして仕舞いをつけるつもりです。
畳のサイズを計り、計算上でその位置を確定しようかとも思ったんですが
この家あるあるが怖いので、実寸計測しようと思ったわけです。



角から畳をはめていくと…
キレイに収まりません。

うそやん。
完成形の縦 ・ 横のサイズが決まるんやから
畳一枚一枚のサイズがちゃうって… おかしない !?
と思いましたが
現実、測ってみると…
同じ畳はありませんでした。


ゴール目前でまさかの寸止め。
いやでも
これがキッチリとはまっていた部屋があったんやから…
合う組み方は絶対にあるはずだ ! という事で
なかなかの大きさのパズルが始まりました。


私に与えられた指標は
必ず正解はある ( はずだ ) という点と
畳の裏に書かれてある単語がヒントになっている ( はずだ ) という 2点 です。

K点超え の腰を抱え、全ての畳をひっくり返してみると
北枕
北西
西南
南枕
という単語と
1 ~ 6 までの数字がありました。

4辺 の中央に描かれた半円の中に書かれた数字を合わせるのでは ?
と、数字を元に組もうかと思いましたが
全ての数字がキレイに組みになっていなかったので
これはまやかしだ。と判断。

方角を元に考えてみる事にしました。

言われてみれば
6畳 ってどういう組み方が基本なのか。
畳の敷き方に関する知識が無かったので、ググって配置を確認。

b0161715_20121332.jpg

それをヒントにあれやこれやと置いてみて…
2部屋分 ・ 12畳 の正解を見つけ出すのに 1時間 かかりました。
ありがとうございます。

方角とか数字とか。
完成形の絵を描いて
この畳がその中のどれなのか。
絵描いといたらええんちゃうんけ。
絵やろ。
方角とか数字とか。
絵やろ。
描いたら済むんちゃうんかい。
と吐き捨てながら
最も目立つとされている、赤をチョイスし
マジックインキでカ強く 6畳 の配置の絵を殴り描きしときました。


この家あるある。って言うより
田中あるあるちゃうんかい。というツッコミは無しにし
そんなこんなで
私と和室の闘いの日々は… ようやっと終わりを迎えました。

丸5日間 かかりました。
ありがとうございます。

喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますが
未だにこの疲れを引きずっている自信があります。
心底 疲れました。



まだまだやる事はあるので、休んでいる間はありません。
全ては
快適に生活
そして陶芸の出来る環境を作る為の布石に過ぎません。



この過程で死にかけるのもどうかと思わざるを得ません。


何が悲しいって
床がキッチリと補強されただけで、見た目だけでは元と… さして変わらんし。
思い出して下さい。
畳を敷いた理由を。
あくまで仮置きです。

実寸で畳がどこまでくるかをマーキングしておき
空いた箇所を板張りする為の工程に過ぎない上
この 2部屋 は木材の加工ばとして使わなければ他が進められません。
木くずや埃なんかがまだまだ止まりませんので
束の間の畳感を感じておかなくてはなりません。

今はもう
仮置きされた畳は元の位置へそっと戻され
工事現場へと逆戻りとなりました。


たいした覚悟もなく投げてしまった賽は
というか
ポッケからポロッと落ちてしまった。くらいのノリで振られた賽は
私にものすごいダメージを与える結果となりました。


温かな昼下がり
陽に照らされ
ついついうたた寝してもうた。と言える日は
まだまだ遠く

私にはよく見えません

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by t_durden | 2016-04-27 22:13 | 改築: Renovation

#17 諦める勇気

ちょっと用があり、さきほど帰阪しました。

毎回毎回アレなんですが
帰阪する度、一息ついて先ずやる事は
おざなりになっていたエロサイトのパトロールで
正しくエロいコンテンツを提供しているか、チェックします。

なかなか情けない事です。

久々にパソコンに触ったので、何かテンションが上がります。
ケータイで文字を打つのって
ほんまにこれがベストなのかい ? と訊きたくなるほど
うんこみたいなシステムだと思ってしまうほど面倒です。

言うて
明後日には伊賀へと帰っているはずなので
今のうちにかきためておこうと思います。



エロコンテンツの使い方ではなく
ブログの事です。

書き溜めておく。
です。
よ。

どうもこんばんは。motomanです。

しょっぱなからこう言うのも何なんですが

限界かもしれん。

b0161715_22495023.jpg

一般の人のそれと比べ、私の中にある
色々なものに対する耐性は非常に高い。と思っていました。
精神的に、それなりにタフだと。
そう思っていましたが
寒さというものに対しては本当に弱いです。

今回の滞在は 3週間 くらいでしたが
日に日に増す冷気に怯えっ放しでした。


仕事をおざなりにするわけにもいかないので
大工やりながら作陶もやってました。

住居の方は壁に着手し始めましたが
仕舞いのつけ方がややこし過ぎて、私の頭では理解し切れません。
今後は建具と家具の配置、配電も絡んでくるので
鳥さんのカなくしては進められない状態になってしまいましたし
とにかく寒く
体力と精神力が見る見る削られていきます。

自分独りでも出来る事からコツコツと。
という事で
ろくろ周りをやり始める事にしました



最寄りのコメリが、まさかの断熱材の扱いを止めまして。
正確には、より良質で高価な断熱材に鞍替えした。という事なのですが
いや
足りんから進められへんねん。

コメリの
私に対する扱いまでもが冷たくなってきました。


そんなわけで
ろくろ場 ( 仮 ) で作業してます。

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薪窯用のものをしのいでみたり

b0161715_2250950.jpg

電気窯用のものを削ったり。と
久々に作陶をしている感でウキウキしました。

ものをつくるって楽しいですね。

家をつくるのも楽しいのですが
精神的な中だるみと寒気で
ちょっとしんどくなってきました。

b0161715_22505613.jpg

電気窯を配置するところ、東側の竹林のある回廊チックなこの通路
略して竹林は、現在こんな感じになっています。

いやいやいや
これでもめっちゃ片付けたのです。
よ。


そういえばこないだ
伊賀最速の軽トラをお借りできたので、リサイクルセンターへと
朝イチから夕方までピストンしまくりました。


元からこの家にあった、処理し切れていなかったものを全て片そう。と意気込んだわけですが
4往復 かかりました。
総重量 1トン ありました。
1万円 支払いました。

疲れました。

その上でのこの状態です。

いやいや片付いてますから。

b0161715_2251954.jpg

台所周りはこんな感じです。
どこがどう進んでん。って感じですが
壁を貼る為の骨組みが若干 進んでます。

あと
窓を含めた、一部の壁を破壊し終えました。
この写真で言うところの右側がそれなのですが
泥棒ネコが入ってきて
私のお好み焼き粉をはじめとする食料を荒らすし
ベッドの横でゲロ吐くわで大変なので
スカッと開けた壁を仮で塞いでいます。


しぃの親戚から、中古やけどキレイなシンクをもらえる事になり
有難く頂戴して持ち帰り、設置してみたらば
元々あったシンクより 80mm 長く、キッチリと嵌まりませんでした。
よって
柱を一本、撤去する事にしたのですが
これがなかなかの曲者で
1時間 。
ノコを引き続けました。

冷気に侵された老体には厳しく、ハゲそうになりましたが
糸ノコで 6時間 かかって鉄管を切った事のある鳥さんに励まされ
何とかやり切れました。

b0161715_22512439.jpg

作業場の一角、トンテンカンテン。
こういった棚を作った夜もありました。

b0161715_22513435.jpg

原料置き場です。

秤もキレイに収まりました。


そんなこんなで
〆にこういうのも何なんですが
私、諦めました。

諦める事自体が遅いわけですが
冬までに人並みに暮らせるようにしよう。とか言ってましたが
無理っした。

500% ハナから無理っした。


私が人並みに生活できるようになっているのは
おそらく
春頃だと思われます。
新生活のスタートを切るにピッタリですね。って
それまで生きていられるかどうか、心配でなりません。

今日 帰阪する事が決まってから
精神力だけで生きてきました。
もはや
生活ではありません。



この家の魅力を発揮させるんや。と
おじいちゃんが改装したところを全て
やり直そうとしているわけです。
自分で蒔いた種ですので。

凍えながらケツ拭こうと思います

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by t_durden | 2015-12-20 23:32 | 改築: Renovation

#15 家具

明日から冷え込むようですね。

大人な私は、冷え込む前に
温存しておいたモフモフ敷きパッドと
フワフワ掛け布団の封を切りました。

これで伊賀の冬をもし越せなかったら…
と想像するだけで、体温が 2℃ ほどゾッとしてしまいますが
未だ
湯たんぽという切り札は温存してあります。

無事に朝を迎えられますように…

どうもこんばんは。motomanです。

書きたい事は山積していますが、ケータイでは書く気がなかなか起きないのが問題です。
久し振りの投稿で
文章の書き方を忘れている気がしますが
リハビリがてら、どうでも良い事を書いておきます。

b0161715_21490270.jpg

牛を飼っていたという部屋を、在庫置き場として使っていましたが
ちょっと思うところがあり
全て外へ放り出しました。

どうなるかは…
待て次号 ! という事で。

b0161715_21532530.jpg

お陰様で
一度はキレイに片付けた客間 2つ 。
また荷物がてんこ盛りになりました。

改築は、床の下地が終わり
次回からは
牛小屋に手を入れる事と、仮の電気配線
天井を貼る箇所と壁の枠組みが主な作業内容で
あとは
コンセントや窓の位置なども加味していかなくてはならない為
仕上がりの想像と
終いの付け方とを考えながら進めなくてはなりません。

b0161715_22001505.jpg

そして
これからは冬本場という事もありますし
切りものよりも貼りもの作業が増える為
屋内に建材を置いて作業する方が効率が良くなるわけですが
なんせ
元からこの家にあった家具が多く残されている為、一向に片付いた感がありません。

これらをキレイに処分したいところです。
古い家具を集め、手直しして販売してらっしゃる方を紹介頂いたので
琴線に触れるところがあれば引き取ってもらおう。と
それなりに見易いよう、固めて置いてあります。


冬までに生活出来るようにせねば。とか何とか言ってましたが
個の力はたかだか知れていました。


まァ
クオリティは当然 劣るにせよ
控え目に少なく見積もっても
プロの大工 2人 で、みっちり 丸10日間
20人工分 くらいはやれたと思うので
1人工 2万円 としても
40万円分以上 、働いた事になります。
悪くないんじゃあないでしょうか。

私にとっては不要なこれらの家具が
少しでもお金に換われば嬉しいわけですが
棄てるだけでもお金が掛かりますし
今後の大工仕事を円滑に進める為
なるだけ早く処分したいところです

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by t_durden | 2015-12-03 21:38 | 改築: Renovation

#14 台所事情

そんなわけで普限窯の窯詰めが無事に終わり
この 2日間 、窯焚きまでにスッポリと空いてしまったわけですが
こういう時に積み重ねたものこそ、後々 効いてくるはずだ。という事で
改築の続きをしに伊賀へ戻る事にしました。

どうもこんばんは。motomanです。

どうせやったらうち寄ってから一緒に伊賀行って大工仕事やろか。
という鳥さんの誘いを受け、夜な夜な… 奈良は生駒へと車を走らせ
美味しいものをたらふく食わせてもらいました。

翌朝 伊賀へ行って大工仕事をする段取りでしたが
気付けば丸一日、どこかへスッ飛んでしまったようで
夜には生駒で鳥さんと美味しい鳥を食べていました。

何故こうなってしまったのか。というのは愚問というやつで
確かな予感がありました。
織り込み済み。ってやつです。

こうして世界に怠惰というものが蔓延していくのだろう。と想像しながらも
今まで
人生で最も美味しかった。と断言できる雑炊と出逢えました。

鳥さんの赤子 ( 謂わば雛鳥 ) にもようやく慣れられたようで良かったです。
懐いたら懐いたで
私の頭をひたすら掻きむしるようになったので、ウザかったです。

b0161715_2303620.jpg

そんなわけで。
翌朝 伊賀入り。のつもりが
なんだかんだと昼過ぎに伊賀入りを果たし
取り敢えずコメリで建材を購入し、島ヶ原に到着。

干し柿を揉んでおきました。

b0161715_230154.jpg

前に書いた事のあるよう
玄関を上がって正面にあった 3つ の部屋を 1つ にし
居間と台所をくっつける事にし、せっかくやから対面キッチンにしよう。となったわけですが
居間と台所を区切る腰壁を境に、台所の方は床の二枚貼りが終わってなかったので
そこを鳥さんに任せ
私は玄関の二枚貼りを進めました。


スタイロフォーム ( 断熱材 ) の規格が

15mm
20mm
25mm
30mm
40mm

となっていて、サイズはサブロク ( 910 x 1820mm ) です。

厚ければ厚いほど断熱効果は高いのでしょうが
倍の厚みのものを選ぶと、しっかり倍近く値が張ります。
台所の床下にどれだけの厚みのスタイロを入れるのか。
居間は 20mm のものを使いましたが
台所事情というものもありますし、何より
台所まわりは一番最初に一枚目の捨て貼りを進めた箇所で
特に深く考えていなかったので
捨て貼りの上にスタイロを入れ、その上に二枚目を貼ればええやろ。となってましたが
居間の捨て貼りを始めてみて
一枚貼りの、あまりの強度の無さを知り
結局 居間はベニヤを二枚貼りにしました。

沢山の諭吉さんが戦死しました。

b0161715_2302271.jpg

そんなわけで。
台所まわりも二枚貼りせなあかんな。となったわけですが
一枚目を既に貼り終えてしまっていたので
どのようにスタイロを入れ、尚且つ
この上に敷くベニヤ一枚でどうやって強度を確保するのか。を考えた結果
このようになりました。

この上に改めてベニヤを二枚貼りしたらええやん。って
そらそうですけど
これ以上 諭吉が愉快に死んでいく様を見てはいられません。


一般的な根太の間隔は 303mm か 450mm で
それはベニヤの規格に準じているから。とかいう話を前に書いた気がしますが
それをもっと細かく割る事で、強度を持たせるプランでやってみる事にしました。
225mm 間隔で、最も安い
杉の 27mm 角の木材を転がし、その間に切ったスタイロを嵌め込みました。

20mm のスタイロを使おうと思っていたのですが
その厚みに近しい角材の規格は

19mm
24mm
27mm

あたりなので
19mm の角材に 20mm のスタイロを使うと… スタイロの方が 1mm 勝ってしまうわけで。
ビスで揉んだらいけるやろ。という話になったんですが
今までの諸々で賢くなった私達は
25mm のスタイロと 27mm の角材でいこか。との英断を下すに至りました。

角材が細すぎると、直でビスを打つと割れてしまう事もあります。
対処法として、打つ箇所に前もってキリで小さな穴を開けておけば問題ないわけですが
その手間 ! この数にその手間 ! となる可能性も否定し切れませんでしたし
なんと
在庫限り。という事でスタイロが絶妙のタイミングで安くなっていたのです。

有難い事です。

床とスタイロの間が 2mm 空いてしまう事になりますが
断熱の基本は、動かない空気の層を作るのが目的なので
問題ないと思います。

たぶん。
知らんけど。

b0161715_2302841.jpg

この家は南向きで
家の前は非常に陽当りが良好なのですが
15時 でこの暗さです。
差金の目盛りが読めません。

床が終われば壁に取り掛かるわけですが
改めて
明るさを最重要視しよう。と心に誓いました。

b0161715_230765.jpg

雛鳥にランタンを持たせ、手元を照らしてくれるように頼みましたが
電動ドライバーや電動ノコギリを使う度に親鳥の元へと逃げ帰り
クソの役にも立ちませんでした。



快適に暮らせるまで未だ時間の掛かるこの家で生活している中
心が寛容になった私は
どうせ嘘泣きなんやろ ? と優しい言葉を投げかけ
粘土遊びが出来る歳になれば
土を掘りに行き、細かく砕いて水簸し
素材として使える状態にするところから教えこんでやろう。と
雛鳥の成長した姿を想像しながら
黙々と作業を続けました。


早く大きくなって遊んで欲しいもんです。
その前に
はよ家ちゃんとしよ

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by t_durden | 2015-11-15 03:32 | 改築: Renovation

#13 玄関

ちょっと用事があり、さきほど帰阪しました。
久しぶりに自室でキーボードを叩いています。

キーボードを叩くって気持ち良いですね。

どうもこんばんは。motomanです。

この 1ヶ月 、色々な事がありました。
窯焚きの仕事が 3つ 終わり
納品が終わったりで有難く頂戴したお金を建材に替えるも
次の窯焚きの準備で窯詰めをしていたり
11月 に出展するところの取材を受けたり
ご近所のおばちゃんと鍋をつついたりで
大工仕事をする時間が全く取れませんで。

大工仕事はおろか、なかなか作陶する時間が取れず
しかし締切は迫ってくるわけで。
この一週間はなんだかんだをこなしつつ
久しぶりに
本当に久しぶりに作陶に集中出来ました。

陶芸って楽しいですネ。
もうちょっとで
本業を忘れてしまうところでした。


さて
そんな中、鳥さんと予定を合わせ
これまた久しぶりに… 丸一日、大工仕事に費やせる日があったので
伊賀での改築の話の続きでも。

b0161715_22275534.jpg

本来ならば
居間と台所の床を私がキレイに 2枚貼り を済ませておくべきところでしたが
そんなこんなで時間が無く、全く進んでいなかったので
今回は玄関に着手する事にしました。

b0161715_22593276.jpg

これが元々の状態でした。

玄関まわりの床を全て剥がしてみると
この根太のラインが元々の上り口だった事がわかります。
それをおじいちゃんが改築、上り框 ( かまち ) の位置を手前に移動し
床面積を広く取れるようにしたようですが
玄関は家の顔。
空間を贅沢に使う事で、より良い雰囲気になるんじゃあないか。という話で
色々とアレしてみた結果
上り框は元の位置に戻る事になりました。

b0161715_2228173.jpg

この家を改築するにあたり、何が面白いって
私がしている事を言い換えると
おじいちゃんが手間とお金を掛けて改築した箇所を
私が手間とお金を掛け、元の状態に戻している。という点です。

改築を進める度、おじいちゃんが手を入れる前の元の状態へと巻き戻っているわけで
この建屋の魅力を過不足なく発揮したいんや。という私の
大義名分に似た想いの下
おじいちゃんすまねえ ! とか思うわけですが
こないだ遊びにいらした方から言わせると
現代的な建材で家の魅力が隠されているより
今やっている事の方が、ご先祖さんは喜んでるんじゃないか。という事で
ああ なるほど。
そういう解釈の仕方もあるモンだ。と妙に納得したので
おじいちゃん色はすっかり払拭
私色に染めてやろうと思います。

b0161715_2228649.jpg

使わない根太を排除、上り框を細工し
元あった場所へと嵌め込みました。

土間の広さが倍になり
何があるってわけではなく
スカッとした、空間を広々と贅沢に使った玄関へと変化を遂げ
なかなか良い感じになりました。

あとは例によって
床を 2枚貼り にして補強するわけですが
鳥さんに採寸と貼り付けを任せ、私はひたすらベニヤを切ってましたが
彼がズボラをこき、ベニヤとベニヤの接ぎ目を重ねてしまった事で
床鳴りが発生。
切ったベニヤはおじゃん。
掛けた時間は無駄に。
後日 私がやり直す事になりました。

彼はマンションの立て直しニュースを見て何を学んだんでしょう。


次回、私は居間 ・ 台所と
玄関の 2枚貼り を進め
鳥さんは居間の奥、窓の下の床貼りをする段取りにしました。

その次はいよいよ壁に取り掛かれます。
電気配線や家具などの配置も絡めて考え始めるところへと差し掛かります。
なるべくオシャレにしたいところですが
私にセンスという要素はあるのでしょうか。
色々と考えてみます。

b0161715_22282471.jpg

伊賀の先輩から鹿肉を頂いたので
ハマダ家に持ち込んで食べてみました。

生で食えるらしいぞ。
と言われ
え それって
毒味的なアレでお前が生で食って感想を聞かせろ。という意味だったのか
生で食うと美味いからオススメやぞ。という意味だったのか
私には判断がつかなかったので
ものすごい菌が潜んでいるかもしれん。と言いながら
刺し身にして食べてみました。
火の通ってないジャーキーみたいでものすごく美味しかったです。

残りは
ビーフシチューに入れたものとステーキにしたものとで食しました。
ハマダ両名いわく
この鹿は臭みが無くて当たり。という事だったようで
クセは多少ありましたが
腹いっぱい頂きました。

そういえば感想をメッセージで送るのを忘れていたので
この場に書かせてもらいます。

美味しかったです。
生でもいけました。
というか
生が一番美味しかったです。

また分けて下さい宜しくお願いします

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by t_durden | 2015-10-24 23:21 | 改築: Renovation

#12 立つ

今年はしっかりと秋があり
季節の移ろいを
冬に向けての心構えをする時間がありますね。

どうもこんばんは。motomanです。

久しぶりに伊賀での話でも。

b0161715_22431730.jpg

ちょっと遡りますが、これが
床を破壊し終え、床下をキレイに掃除した時の状態です。

写真 手前が玄関なんですが
この頃は未だ、床があったんですね。
今は骨組みのみになってます。

b0161715_22443469.jpg

前にも書いたような気がしますが
きちんとした基礎が作られている場合は
根太の間隔が
303 ないし 450mm で区切られています。

理由は簡単。
ベニヤの寸法に合わせて根太を打つと
それらが自然と… 無駄の無い、ベストな長さになるからです。



この家は残念ながら
そうはいきません。

1本 の根太にベニヤとベニヤの途切れ目を持ってこないと強度が出ませんので
バラバラに敷かれた根太に合わせ、無駄にベニヤを切りまくらなければなりません。

これが作業の遅延をさせる、最も大きな要因となっていますが
言うても始まらんので、チマチマと実寸を計測。
ベニヤを切りまくります。

一枚目の捨て貼りを進めました。

b0161715_22433055.jpg

と言う事は
根太と根太の間に入れ込む断熱材も同様で
一枚一枚… 実寸を計測して嵌めこまなければなりません。
ハゲそうになりました。
マジで。
そして無駄な端材が出まくりました。

隙間には断熱用のモフモフを詰め込み
並行して 2枚目 を張り始めました。
ベニヤを全く切らず、生で貼れたのは 8枚 でした。

鳥さんと
生って素晴らしいな。
気持ちいいな。
と連呼しました。

b0161715_2244449.jpg

囲炉裏があったり堀コタツがあったり
中途半端な根太が大量にあったり。で
強度的にどうしても弱い箇所が出てしまいます。

1枚目 を横に流したとすると
2枚目 を縦に流す事で、ガッチリと強度が出るのですが
最も弱いところに最も強さを持たそう。と、鳥さんのカンピューターが決定した 1枚 を基準に
2枚目 をどんどん貼り進めます。

b0161715_22445584.jpg

これだけ切りものをするとは思ってませんでした。
お陰様で ( ? )
私のベニヤを切るテクが軒並み上がってしまい
鳥さんが採寸したサイズに
0.5mm 以下の誤差でびったりと合わる事が出来るようになりました。
ベニヤ切りのご用命は田中まで。

なけなしのお金で大量に購入したベニヤを湯水のように貼りまくり
ようやくこのような状態にまで持ってこれました。
床があるって素晴らしい。
立てるって素晴らしい。


次からは
未だ少し残っている 2枚目 を貼り進め
玄関まわりをどうしたいかを煮詰めながら
壁の施工へと着手出来そうです。

その後、電気配線や天井の仕舞いを考えます。
そう。ぼちぼち
建具や家具なども絡んでくる領域に入ってきました。
ここからは私のセンスを発揮できるところですが


そんなもんあんのか

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by t_durden | 2015-10-07 19:39 | 改築: Renovation

#11 人工代

人のために何かした事をノートに書き綴り
ものごとの大小に関わらず、ひとつはひとつとして等価交換した上で
世の中が上手く回るとするならば
人の活力というのは驚くほどのカを見せるそうです。

どうもこんばんは。motomanです。

人の価値観というものは本当に様々で
時に人の心を曇らせるし
時に息を飲むほどの輝きを放ちます。

黙々と改築作業をしていると
仙人みたいな発想で物事を考えるようになってきました。

b0161715_037540.jpg

職人さんを雇って仕事をしてもらう場合
10 の仕事量があった場合、 2人工 で 5日間 かかる計算になります。
5人工 ならば 2日間 といった具合です。

自動車整備工をしていた頃、工場によって価格が違うのは何故か。
と聞いた事がありました。
答えは
組合によってレートは決まっているが、時間給の設定が違うから。という事でした。


ベルトの張りを調節するプーリーをいじるのに、 5分 で済む車種もあれば
同じ車種でも型式が違えば…
フロント ・ バンパーまで取り外さなければならない
う◯このような造りの車もありますので、アレなんですが
基本的には
レートが車種や型式などによって細かく点数化されていて
それに時間給を掛ける事で金額を設定します。

エンジン脱着が 5点 というレートで
時間給の設定が 6000円 だった場合、工賃は 30000円 になります。
5000円の時間給だった場合は 25000円 と、大きく差が出るのはこの為です。

b0161715_0371364.jpg

それを伊賀の改装に当てはめた場合
私の人工代が驚きの安さ 0円 。
正確には、一応 生き物なので
日々の光熱費や食費、たばこ代 ( 燃料費 ) が掛かりますが
大工見習いとしての価値はゼロです。

これがなかなか面白く
改装に 1ヶ月 かかろうが 1年 かかろうが
人工代としてはゼロです。
金銭的にはゼロです。



大工としての経験値がもりもり上がります。

b0161715_0371855.jpg

ここで絡んでくる重要な要素が
人生は短い。という事で
大工仕事をしている時間、陶芸がおろそかになっているわけで
人によっては
大工仕事はある程度、人を雇ってやってもらい
仕上げだけ自分でやればいいじゃない。という方もいらっしゃいます。

人を雇う為の金を陶芸で稼ぐのが筋なんじゃあないか。という事で
理解は出来ます。



私は好奇心旺盛なテキトー人間で
また
宇宙の真理を追求する旅人でもあるので
色々な事をつまんでみないと気が済みません。


真理がひとつとは限らない。という事について
仙人的発想でベニヤを切りながら色々と考えてみましたが
未だ答えには至りません。



ものの作り方に対するアプローチの仕方や
合理性と非合理性の狭間で手招きする、遊びの心なんかは
陶芸以外の事
大工仕事であろうと料理であろうと家をいじる事であろうと。
あらゆる全ての事に対してしっかりとアンテナを張ってさえいれば
点と点が繋がったり、ヒントの欠片のようなものが見つかったりします。

事実
破壊作業からの大掛かりな手直しに入った今、もうすでに
気付いた事がたくさんあります。

それを陶芸へと還元できさえすれば
この改装に関する経験、毎日のどんな瞬間でさえもかけがえのないもの
私にとっては大事な時間である。と断言できます。

手ノコひいてる間あったらろくろひけ。と笑われようとも
自分が満足のいくところまで改装し終えるまで、私は手ノコをひき続けるでしょう。


数値や金銭に置換できないものに価値を見出してしまうこの性格。
果ては自滅か仙人か。
おそらく… 取り敢えずのところ
大工半人前か。


なんだかんだ言って… 面白いんです。
コルビジェも言ってましたが、建築はものづくりの大元なんですね。
それを自らの体験として
私の人生に於ける、ひとつの真実として人に話せるだけでも
価値があった。と言えます。

それに
プロの手を借りずして貫く可笑しさもありますし
愛着ってものもありますしね。


次はおそらく
床の下張りを終えている事でしょう。たぶん。

その後
天井の掃除と仕舞い、電気配線
壁の仕上げに取り掛かれるんじゃあないかと思います

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by t_durden | 2015-09-24 01:50 | 改築: Renovation

#10 build on

昔、古本屋で
ル ・ コルビジェ著 " モデュロール " という本を見つけ
買って読んでみたのですが
私の頭では理解し切れませんでした。

もう一度 読み返してみようと思います。

どうもこんばんは。motomanです。

廊下の幅、鴨居の高さ
尺モジュールとメートルモジュール。
ヒトが暮らすに、最適なサイズ感というのは一体なんなのか。
難しいところです。


自分の本業が何なのか… 忘れがちな昨今ですが。
リノベーションの話の続きです。

b0161715_0124517.jpg

あらかた破壊し尽くし、ようやっと改築の段階へと入りました。

いつも、血の繋がっていないおばあちゃんのベッドと布団で眠っている私ですが
虫達がハメを外す季節も終わり
ダニやらハナモゲラだかなんだかの問題は収まり、なかなか快適に眠りこけています。

寝る場所はあるので、次に優先すべき場所は、台所です。
衣食住って言うくらいですから
快適に料理出来る場所が必要です。

とは言え
色々と考えてみた結果
台所と居間が合体する事になりました。
何故なら
ここまで破壊し尽くしたご褒美として
チミは間取りを自由に決められるで賞を頂いたので
あ、じゃあ
夢の対面キッチン
そう。
開放感あふれる対面キッチンにしちまおうぜ的なアレで
腰壁から作り始める事にしました。

元々 台所は風通しと日当たりが非常に
非常に非常に悪い造りになっていて
これを抜本的に解決する必要がありましたので、ちょうど良いでしょう。

b0161715_0125515.jpg

並行して
床を張り始める事にしました。

全ての壁をブチ抜き、 3つ の部屋を 1つ の部屋にするつもりなのですが
問題は
床のレベルが違う事です。
そこで
キーアイテムがこれ。
プラ束です。
半切りブロックにコンクリートボンドでくっつけておいたものです。

鳥さんは若かりし頃、テナント屋をやっていたので
こういったリフォームはお手の物。
基礎がしっかりしていれば、レベルは出ているので
あとはこれを使って高さを微調節するだけです。



それはあくまで… 水平がきちんと決まっている基礎があってこその話で
昔ながらの造りのこの家。
石束に家がのっかっているだけで、土間はぼこぼこしていますし
建屋自体が若干 傾いているので
天井 ・ 壁 ・ 床 どれを基準にする事も出来ません。

水糸やレーザー墨出し器なんかを使えばバッチリわかるのですが
レーザー墨出し器なんて高価なもんは持ってませんし
水糸を使ったとて
材木の加工技術が素人なもんですから、どうせ… いがむやろ。とかいう理由で
面倒くさがりな私達は
床なりで適当に合わせていく事にしました。

ここらへんの意見が一瞬で合致してしまうのが
私と鳥さんの腐れ縁が続いている根幹でもあり
諸悪の根源でもあります。

b0161715_013833.jpg

床のレベルを整えるのに考えた案は 2つ 。

低い方に根太を格子状に走らせまくり、高さを出す方法と
プラ束を使って底上げする方法です。

試算してみると、プラ束の方が安く仕上げられる上
施工が楽。という話で、それに加え
ノスタルジーってやつでしょうか。
鳥さんは今、図面描きを生業にしていますが
テナント屋をやっていた頃の血が騒いだのでしょう。
十数年ぶり、最新のプラ束を試してみたくなったのでしょう。
今のプラ束こんなんなってんや。へー
使い易くなっとんな。
とか言いながら作業してました。

確かに施工は激楽チンで
高さの微調整がとてもやり易かったです。



この方法でいくと、私が渇望している
スタイロフォーム ( 断熱材 ) をどこに入れるねん。って話になります。


色々と考えてみた結果
私はおもむろにスプレーを吹き始めました。

b0161715_013181.jpg

このようになりました。

スタイロフォームを入れるにあたり、どうやって束を避けるか。という問題でしたが
束の天板にスプレーをたんまりと吹き付け、ハンコの要領で写し取り
その箇所を切り取る事にしたのです。

この作戦がバシッと決まり、無事にスタイロフォームを入れる事が出来ました。
束との隙間は発泡ウレタンで後日、埋めていこうと思います。



問題は波のように押し寄せます。

プラ束の天板の上にベニヤを敷き、床とするわけですが
スタイロフォームと床の間に… なかなかの空間が出来る事になります。
それで断熱材としての効果は期待出来るんかい。って話です。
なかなか致命的です。


床下からの、直接的なひんやり感を抑えない事はないとは思うので
一応、入れただけマシなんでしょう。
まあ
そもそも断熱というのは " 動かない空気の層 " を作り出す事ですから
細かい事を言っちゃうと
個人的には、スタイロフォームよりも発泡ウレタンでやる方が理想的だと思うので
今現在 建てられている家の 9割 近くの
スタイロフォームやグラスウールで施工されているものに対し
その工法どうなん ? とか思っちゃう派ですし
そんな事より
この家に動かない空気の層を作ろうとすると
なんぼかかんねん。って話になります。

施工主に金も専用工具も加工技術も無いので、ちょっと遊んでみました。
って話です。

結露するんやろうなあ。

b0161715_0132415.jpg

ともあれ
破壊活動に入ってこっち、ようやく
初めて地べたに触れてくつろげる場所が出来た事は、私のテンションを上げてくれました。

とは言え
問題はこれからもどんどん押し寄せてきます。

いかに安く建材をゲットする事が出来るか。
窓 ・ 扉など、建具の調達はどうするのか。
配線の仕舞いのつけ方はどうするのか。
自然な形をした梁と壁とを、どう上手く仕舞いをつけるのか。
冬が来るまでに快適な居間を完成させる事が出来るのか。


私の体力と金は持つのか。


取り敢えず、床の下地張りに集中して作業を進めていく所存です。


ちゅーか
家が傾いているのはええとして
根太の間隔がバラバラ過ぎ、尺モジュールもあったもんじゃなく
ベニヤが生で張れるところがほとんどないのが… 悲しいところです。

実寸に合わせて切りまくらなければなりません。

床だけでこの有様。
既にこの時点で
凍死確定している気がします。

もっとペースを上げてバンバン切りものしまくり
バンバン張っていければ良いんですが
いかんせん


わし大工ちゃうからな。


" 人生は暇つぶし " が信条の私と鳥さんの
適当 大工仕事は始まったばかりです

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by t_durden | 2015-09-19 02:00 | 改築: Renovation