カテゴリ:薪窯 : Wood-fired kiln( 93 )

普限窯 窯詰め

今日は一日
久しぶりに休日とし
ただ ひたすらに寝倒してやりました。

どうもこんばんは。motomanです。

昨日 20回目 となる普限窯の窯焚きに向け
3日間 かけて続けてきた窯詰めが無事に終了しました。

今回の窯焚きは胴木 ・ 一の間ともに
釉薬ものを狙ってみよう。という事で
僭越ながら… 私が指揮と執らせて頂く事となり
色々と準備を進めてきました。

普限窯は確固たる窯主が居るものの
あくまで共同窯として運用されています。
共同窯には良い面と悪い面がハッキリと在るのですが
なんだかんだと上手くまわっていて
良い面の際立つ窯場だと確信しています。

若手にとっては、超 ・ 実践的な学びの場であるし
薪焼成でのやきものというものの深きを知るに、最も適したところだと言えそうです。

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ちょうど大阪にいらっしゃっていたスペシャルゲスト
小孫さんと苫米地さんも来て下さり、窯詰めを手伝ってもらいました。

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志野かけて火前でガンガン焼いてやろう。と思って作った、伊賀土で成形した小壺。

カチカチの長石単味の釉薬を小孫さんが溶かして下さり
苫米地さんに流し掛けてもらう。という
また ひとつ、想い出深いものになりそうです。

贅沢です。

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普段は焼締を主に焼いているわけですが
今回はオール釉薬もの。という事で
必要になるであろうものはしっかりと準備しておいたおかげで
ぬかりなく作業が進められました。

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焼締はそれなりに慣れていますが
釉薬ものはなにせ初めてなもので、何もかもが新鮮です。
サヤもふんだんに使い、どんどん詰めていきました。

参加してもらう人には
土と釉薬のデータを公開する事が条件で
皆で薪焼成の釉薬ものを研究してみよう。という話で
それぞれに狙いがあり、エントリーしてくれているので
過不足なくそれに応えられるよう
どこに何をどう詰めるべきか。
随分と頭を悩ませましたが
非常に楽しくもあり
良い感じに詰められたのではないかと思っています。

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棚組みが終わり、火床の詰め始めは
中尾くんのデカぶつからスタートです。

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20kg の土を使った瓷で素焼き後の重量が 17kg ほど。
私はここまで大きい大壺の類を作った事がありませんが
いやあ
窯詰めが大変ですね。

生ではないのでアレでしたけれど。

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火床に棚組みを作るのも初めての事ですが
仮置きしてだいたいのレイアウトを決め
ガシガシと詰めていきました。

この品はどういう狙いがあってここに今こうして在るのか
せんべいを使って焼くべきか
目土を直で付けるのか
はたまた貝で受けるべきなのか。
色々な事を考えながら作業をしていると
舌なめずりしていたようです。


とまあそんな感じで
中尾くんに一の間をお願いし、並行して進めてきた窯詰めも
エントリー頂いた品は全てキッチリと詰め終え
無事に終えられる事が出来ました。

窯場をキレイに掃除し
あとは火入れを待つのみです。

窯出しが楽しみ過ぎて
もう出してまうか。って
焼いてから出す事にします

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by t_durden | 2015-11-12 21:17 | 薪窯 : Wood-fired kiln

近況

恥ずかしながら帰って参りました。

一時、冷え込んだ日が続いた時は
これがウワサに聞いていた… 島ヶ原の寒さか。と思いましたが
その後、温かい日が続いたので助かりました。

未だ冬支度出来てないんやで。

どうもこんばんは。motomanです。

こないだいつ大阪に帰ってきていたのか
もう 思い出せません。

明日から大阪で予定があり、帰ってきた次第ですが
今回の伊賀滞在はなかなか長かったです。

毎日毎日
原稿用紙 20枚分 くらいは軽く書けるくらい、色々な事がありましたが
スケジュール的にいっぱいいっぱいで
動いているか眠っているかのどちらかでした。

そらそうか。

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大工仕事がずっと長い事出来ずで
生活面が快適になる要素は皆無でしたが
伊賀のとある場所で窯焚きの仕事をする事となり
その為の窯詰めや準備 ・ 制作をやりつつ
明日からの大阪の予定に向けても制作
釉薬を色々と調合してみたり。
土を精製したり。で
ほんとバタバタしてました。

ニトリで買った目覚まし時計がよく働いてくれました。


私が今まで経験した中で最も大きな穴窯でしたが
良く引く窯で、温度上昇もなんら問題なく
5日間 焚きに行ってましたが
伊賀の土の事なんかについて色々と聞けたり
まったりと楽しい窯焚きでした。


そんなわけで
一段落つく事が出来ています。
先月あたりから伊賀近辺での窯焚き仕事も 3つ 、無事に終えられ
懐は温かくなりましたが
家は一切 暖かくなっていません。

今日という日は
素焼きの窯出しと無事に帰阪する事。という 2点 だけだったので
今回の滞在 最終日だけ
ゆっくりと大工仕事が出来たのですが
未だ床をチロチロといじっている段階なので
壁の穴からは冷気というものが吹き込みっ放しです。

予定では
あと 1回 、丸一日の大工仕事で床は終われそうです ( 前にもこんな事を書いた気がしますが ) 。
その次は壁に取り掛かれます。

見てろよ穴。
キレイに埋めてやるからな。

とは言え
次に伊賀へ帰れるのは… 随分と先の事になってしまいます。

戸締まりはキッチリやってますが
ネズミとネコだけは防ぎようがありません。

貴重な保存食が荒されていないか。
心配でなりません

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by t_durden | 2015-11-06 00:57 | 薪窯 : Wood-fired kiln

普限窯 火止め

先日 普限窯の窯焚きが終わりました。
ちょっと間、お疲れさん休暇という事で
半日ほど寝倒し、夜中に伊賀へ帰って来ました。

どうもこんばんは。motomanです。

島ヶ原は夕刻を過ぎると、なかなかの寒さで
うそん。
未だ秋やのにこんな感じ?と思いながら
家中の窓や扉を、そっと締めざるを得ません。

このままでは眠る事すらままならん。と
窯焚きバイトで稼いだお金を握り締め
ふっわふわの敷き布団用パッドと
ダウンジャケットを掛け布団にしたような
シャカシャカなものを買いました。

帰宅し、喜び勇んでセットしようとした時
気付いたんです。

夏から使っていた… 
ひんやり敷きパッドをそのまま使っていた事に。


そら寒いで。とつぶやき
ひんやり敷きパッドを裏返しました。
今日 買った、ふっわふわの敷きパッドは温存しておきます。
暖かいパッドを温存ってのもアレですが
これからもっと寒くなった時、打つ手が無いと
生きる気力を削がれかねないからです。

ひんやりパッドの裏側でどこまで戦えるのか
楽しみです。

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そんなわけで
胴木間の穴という穴を閉じ
胴木は終了。
一の間へ上がります。

何ヶ月ぶりかで
ケータイでブログ書いてるんですが
写真のサイズは大丈夫なんでしょうか。

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小割りを投入しまくります。
バックファイアでえらい事になりますが
顔面と手先が限界を迎えるまで
とにかく投入しまくり、先ずは燠床作りです。

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ロストルとダンパーをいじり
一の間の焼成が始まりました。

私のパートナーは幸か不幸か
ほっかむりくまさんです。

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一の間を改造し
ロストルの口を大きくし
空気の供給量が従来の 3倍 ( 当社比 )になった事に加え
ブロワというアイテムも増設されたので
嫌ほど遊ばせてもらいました。

天井の高いこの一の間を
6時間 で目標温度の 1230℃ まで上げられたので
悪くなかったです。


今回も、ひと棚分だけ炭桟切の用意をしておいたので
ゴソゴソとやり始めます。

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言うて
ひと棚だけなので、すぐに終了。
金沢メンバーと私が炭を入れた後
備前で修行した中尾くんにチェックしてもらい
これにて一件落着。

第19回 普限窯の窯焚き
無事 火止め。と
相成りました。


今回は早焚きで
胴木間の目標温度 1270℃ までが
いつもより 15時間 ほど速く
高温域の時間帯が長かったせいか
歳を食ったせいか…
どっと疲れました。


伊賀での窯焚きの仕事がかぶり
行けないはずだった窯出しでしたが
予定が少し変わり、立ち会える事になったので
日曜日を楽しみに待ちつつ
大工仕事と料理に心血を注ごうと思います。


あと作陶な

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by t_durden | 2015-10-17 00:34 | 薪窯 : Wood-fired kiln

普限窯 窯焚き

人によっては
佳境に入ってから仕上げまでの 48時間 ぶっ続けで焚く方
短い仮眠を取りながらの 72時間 、独りで焚き切る方もおられると聞きますが
超人ですね。

私は
夜中 12時間 の窯焚きがしんどくなってきました。
歳ですかね。

最近、頻尿すぎて尿意で目が覚める事が増えましたし。

どうもこんばんは。motomanです。

今回の窯焚きは、窯が昇り調子で走り易い傾向にあり
温度を抑えるのに手が掛かります。

先日は小学生の日記みたいな内容だったので
今日は逆に
激マニアックな内容にしてみようと思います。

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前にチラッと書きましたが
今回もテーマが幾つかあり、そのうちのひとつが早焚き。
これも前に書きましたが、 19時間 で目標温度の 1250℃ に達し
取り敢えずひとつ。
到達地点を過ぎたのが一昨日の夜。

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昨晩の 21 ~ 9時 の当番に入ってきましたが
いかに燠を効率よく生産し
広い火床にいかに多くの燠を配り
いかに深い窯変を狙う事が出来るのか。
というところが、普限窯の特徴的な焚き方です。

高温域で還元雰囲気をキープしながら
効率的な燠の生産方法を焚きながら探す事が
最も楽しいところかもしれません。

火前の品には自然釉の流れが見て取れますし
棚の手前、火床最奥の大物にも充分なテカりが見られます。
早焚きのおかげで、いつもよりも 17時間 近く前倒しになっているので
根焼きの工程もとうに終えています。

よーいドン。
ガンガン燠を溜める始めるタイミングです。

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昨晩も窯が走り出し、昇温を抑えるところから入りましたが
ここで、ふたつ目のテーマが絡んできます。

焚き口の下に、燠の高さを調節する為の空気の供給穴があり
その下にロストルを設けてあるのですが
ロストルを全閉にし、空気の供給穴の開閉具合とダンパーの開閉具合
燃料の投入量 ・ 投入方法の差異だけで焚いてみる事で
燠の質がどのように変化するかを試してみよう。という話になり
昨晩は
ロストルの開閉具合を操作しない。という縛りがあった為
定石通り、ダンパーを徐々に閉めながら昇温傾向を抑えにかかったのですが。


胴木間から一の間に抜ける、狭間穴あたりで閉塞気味になってしまい
頻繁に窯鳴りが起こるようになりました。
ロストルは開けられないので、空気の供給量を増やす事が出来ないので
燃料を減らす事しか出来ませんでしたが、燠を増やしたいので
投入量を減らすのも望ましくありません。

しばらく焚きながら考えた結果
窯鳴りを抑える為にダンパーを開き
空気の供給量を減らす事で、薪の投入量を変えずに
バランスするところがあるかもしれない。という発想に至りました。

これ以上、窯が勢いづいてしまって
さらに走り出したらどないすんねん。というリスクもありましたが
腹をくくり、いざ やってみると
最初の 1時間 くらいは未だ若干、上がり調子でドキドキしましたが
ちょうど良いバランスのところを見つけられました。

一度の薪の投入で、温度推移の上下が 20℃ 以内で
1220 ~ 1240℃ あたりをキープ。
1クール が 約5分 ほど。
溜めた燠を配る間隔が 1時間半 ペース。
前に配った燠が燃え切らず、徐々に溜めていけるくらいの
気持ちの良いところを維持出来ました。


一見 定石から外れた事のように思っていましたが
無事にバランスし、安心してから反芻してみると
ひとつ、ロストルを触れない。という縛りがあったから不安だっただけで
理屈から言えば… 普通の事やなァ。と気付きました。

もし縛りがなければ
空気の供給穴を閉じた分、ロストルを開いて焚き
バランスの良いところを探していたと思います。
自分なりの焼成理論に一文加えられたかな。と
よー 遊ばせてもらった 12時間 でした。


今日は中日で、私は今晩 当番ではありませんが
ちょっと削らねばならぬものがあるので、制作タイムです。
夕方まで死人のように眠り、夜にモゾモゾ動いてきます。

しかし
今朝の 9時 に当番が終わり、未だ 48時間 です。

疲労感から言えば…
いつもの 72時間 あたりのそれです。


寝よ

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by t_durden | 2015-10-10 12:39 | 薪窯 : Wood-fired kiln

普限窯 窯詰め

食欲の秋
読書の秋
芸術の秋。

いえ

秋は窯焚きラッシュの季節です。

どうもこんにちは。motomanです。

先日、普限窯の窯詰めへ行って来ました。

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伊賀での窯焚きがあった為、今回は一の間だけの窯詰めとなりました。

中尾くんと一緒に
せっせせっせと詰めました。

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温度計の接触が悪かったので
せっせせっせと修復しました。

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今回の窯焚きの、私の目玉はコレ。

火床に伏せた茶碗です。
心置きなく窯変してくれる事を願い
焚いてこようと思います。

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と言うか
昨晩が最初の当番で、攻め焚きやってきました。
私の得意とするパートだったので、せっせせっせと焚いてきました。

昨日の 9時 に火入れ。
21 ~ 9時 までの当番を終え、火入れから 24時間 が経過しました。

今回は早焚きなので
新記録更新なるか ! と
せっせせっせと焚いてみましたが
胴木間の温度計表示が 1250℃ になるまで 19時間 。
過去最高が 18時間 。

無念。

11月 には記録更新してやろうと誓いました。


そんなわけで
非常に眠たい上、今晩も当番なので
せっせせっせと寝ようと思います。

小学生の日記みたいな文章でスミマセン

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by t_durden | 2015-10-09 14:36 | 薪窯 : Wood-fired kiln

てへぺろ☆ミ

題名で出落ち。って感じですが。
先日の窯焚きのその後。
ご報告です。

どうもこんばんは。motomanです。

明日から大阪で窯詰めからの窯焚き。という事で
先程、恥ずかしながら帰って参りました。
今日からしばらくの間、大阪で過ごします。


因みに、今回も写真は一切ありません。
残念でした。


24時間経過後 の 2日目 の朝。
おじいさまに
正直なところ、色々とアレで
目標温度到達まで、無事にいけるかどうかアヤシイです。
理由は
前にこの窯に火が入ったのが一年前で
窯の湿り気がハンパない事
昨夜の爆弾低気圧で、半分近い薪が… えらく濡れてしまい
使える薪の量が限られている事です。
状態の良い薪を用意できれば、やれるとは思います。
とお伝えしました。

元々 用意してあった 150束 では、おじいさまも不安があったようで
追加できるよう、段取りは組んでくださっていたらしく
コンディションの良い薪を追加できる事となりました。
加えて
体調も万全。
昨日の炙りに時間を掛け過ぎた事を反省し、今からの 12時間
全力で挑みます。
との事。

そのやる気に
弱気になってしまった自分を恥じました。

もうこうなったら
おじいさまにとことんまで付き合おう。
あの夜、弱気になってしまったのは
爆弾低気圧から逃げ場をなくし、パンツまでもがぐしょぐしょになったせいだ。
という事にし
おじいさまと同じ熱量で挑んでやろう。と心を決め
朝から夜までの 12時間 、どういった感じで焚いていくのかを事細かに伝え
島ヶ原へ帰って熱い風呂に入り、屁こいて寝ました。


夕方までしっかり就寝。
ケータイを見てみても、おじいさまからの着信はありません。
何かあったら遠慮なく電話して下さい。と伝えておきましたが
連絡が無かったという事は、きっと順調に焚いて下さっているのでしょう。

窯を焚く前に炊いておいた飯を
やきものを焼く前に焼き、チャーハンにして腹に入れ
山道をショートカットして奈良へと走りました。


窯場へ到着。
温度計を見るのが若干 怖かったので
おじいさまの顔色を見てみたところ
生き生きとしてらしたので
どうですか。と聞いてみると
笑顔と共に
うまい事いきましたわ。と一言。

朝 帰る時に
1100℃ あたりまで上がっていれば万々歳です。
と伝えていたところ
ちょうど 1100℃ まで上がっていたので
万々歳です。

万々歳ですね。
万々歳です。

きっちりと仕事して下さったおじいさまを見送り
俄然 私の心も燃え、ガンガン攻めたるぞ。と
1時間 に一度の温度計測表に目をやると
その下に数枚の紙切れが増えている事に気付きました。


投げ入れた薪の本数が何本で
薪を投げ入れて火が落ちるまでが何分何十秒で
その間の最低温度がいくつで
最高温度がいくつ
1時間 の薪の消費量が何束。と
全てが詳細に書き綴られていました。

この窯焚きに対する情熱が伝わってきて
私の心は燃え尽きそうになりました。


その後、1150℃ あたりで
ようやく窯から湿気が抜け切り、水蒸気が止まりました。
薪の追加も見込める事から、多少 消費量が増えても焚き切れる。となったので
不安材料が無くなりました。
おじいさまの熱意にも背中を押され
今です。
攻めるのは
今です。

伊賀でも、先日の爆弾低気圧はなかなか酷かったようで
田中は生きているのか。と
仲間が様子を見に来てくれました。


交代時が近付いてきましたが、ひとつ気がかりなのは
火前のでっけー作品ですら、一向にテカッてこない事です。
炉内の色や、薪を投げ込む時に身体に受ける熱量から
1250℃ くらいはあるんちゃうかな。とか思ってましたが
一向にテカッてきません。

燠をいじる為の鉄の棒があったので、それを近付けて反射具合を見てみましたが
うっすらとテカッているような… 気がする程度で
ガイロメ系の強い土を使っている。と聞いてはいましたが
ここまでテカらんか !? てなもんで
ちょっと不安になりましたが、言うて未だ 36時間 。
これからです。


21 ~ 9時 までが私の当番ですが
焚き方や土の事などについて色々と聞いてみたい。と
おじいさま、 8時過ぎ くらいには到着。
もう
その熱意に私はメロメロです。


その後 12時間 、高温域に差し掛かった事もあり
燠が減ってしまったようですが
窯主の方の手を借り、順調に焚き続け
最後の夜がやってきました。

相変わらず
薪を投げ入れる度、きっちりとデータを取ってらしたようです。
窯焚きを楽しんでらっしゃるのがビンビン伝わってきます。

60時間 を超え
予定では
この 12時間 で仕上げなければなりません。
炉内を確認してみると
火前のでっけー作品がバッチリとテカッてます。
棚の、目で直接見られる範囲
最上段から中段にかけても、テカりが見て取れます。

この 12時間 で、いかに灰を降らせる事が出来るか。
出来る事ならば
さらに昇温を狙いつつ、燠をぶつけまくって焦げをより深いものにしたい。
あれもこれもやってみましょう。と
鉄のスコップを使ってパタパタと焚き続けました。


おじいさま最期の窯焚き。という事で
とにかく
後悔のないように焚き切りましょう。という話で進んでいたので
当初の目標温度であった 1230℃ に届かなければ
薪がなくなるまで焚き続けましょう。という事にしていましたが
朝方、ちょうどおじいさまが来られる少し前に
目標温度も達成。

燠を増やしてぶつけまくれましたし
もう思い残す事はありません。
炙りの時の 10時間 のロスもあり
焼成時間こそ短く、灰の厚みは期待出来ないかもしれませんが
やりたい事を楽しんでやれた窯焚きは
1時間 だけ予定を延長し、焚き手交代。
おじいさまに焚き切ってもらいました。


火止め直前。
最後の投げ入れは一本ずつ。
焚き口と空気穴と煙突を閉め
薪がなくなり、随分と景色の変わった窯まわりをスッキリと掃除し
窯に一礼。

おじいさまにとっての
人生最期の窯焚き終了。


随分と良い表情をされてました。
私自身
不利な条件が重なり、ビビっちまったところもありましたが
初心に返る事が出来たような
正月におろしたてのパンツを履いた時のような清々しい気分。
ってやつを味わえました。

いつまでも想い出に残るような窯焚きでした。


明日からは大阪での窯詰め、窯焚きがあるので
残念ながら… 窯出しには立ち会えませんが
写真を送ってもらえるようなので
楽しみに待ってようと思います

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by t_durden | 2015-10-05 23:57 | 薪窯 : Wood-fired kiln

試練

私は今
伊賀から奈良へ入った山中、某所で独り
窯を焚いています。

窯焚きの仕事を依頼され、窯焚き師として働いておるわけですが。

無理かもしれん…ッ

どうもこんばんは。motomanです。

今日は嗜好を変え
というか
ケータイのカメラ機能が損なわれている事も踏まえ
写真なしのブログがどこまでやれるのか。
という事にも
同時進行で挑戦してみようと思います。


依頼主は、齢70を少し超えたおじいさま。
貸し窯を借り、 72時間 の予定で焼締を獲りたい。
との事。

焚き手は私と二人なので、 12時間2交代制 を提案しました。
おじいさまの体力がもつのか心配ですが
時給制とは言え、私にはやらねばならぬ事が山積している為、致し方ありません。


昨日 9時 の火入れに立ち会い
窯の形状や設備、薪のコンディションを確認し
窯主の方にも話を伺いました。

だいたいの感じが掴めたので
炙りをお任せし、私は 21 ~ 9時 を担当する事に。
全て生だったので、時間あたり 100℃ ペースで
ゆっくりと昇温して下さい。
と伝え
一度 帰宅。
ちょこちょこと作業し、窯焚きに備えて就寝しました。

900℃ あたりかな。と思いながら
21時 に窯場に着くと

250℃ でした。

おじいさま…
焚き方知らない人や。
とわかったのはこの瞬間です。


とにかく体力を回復する事に専念して下さい。と、焚き手交代。

天気予報をチェックしておいたのですが
とんでもないものが近付いて来ているとの事。
建屋の外に積んである薪を、出来得る限り
建屋の中へ運び込みながら、まったりと焚いていました。


2時間前 から
予想以上の雷と土砂降りで
斜めに吹き込む雨が
焚き口にまで
というか
窯自体に降り注ぎ続けていて
水蒸気で前が見えません。


用意されている薪は 40cm の信楽サイズで 150束 。
雨が降り出すまでに建屋の下に避難させられたものは…
80束 ほどでしょうか。
外の薪は… もう
今回の窯焚きでは使えないでしょう。

加えて
建屋の下に移動したものですら
横殴りの土砂降りで
常に霧吹きをかけられているような状態で
非常にまずいです。


順調に常温してきましたが
800℃ で壁にぶち当たりました。
今までの経験と
得てきた知識、そして
窯焚き師としての誇りに掛け ( ⁇ )
ベストなパフォーマンスを見せられるよう
色々と手は尽くしてみていますが
厳しさこの上ないです。

おじいさまに
湿った薪で焚いてもらうわけにいきませんし
とは言え
窯に降り注ぐ土砂降りが収まるまでは…
厳しいです。


温度計の位置が窯の後部なので
温度計表示で 1230℃ あたりが目安で
あとは品を見て火止め。
とするつもりでしたが
48時間 で 1230℃ に到達出来るとして
36時間以前 の薪の消費量を 係数 1
それ以降を 係数 1.5 だとして試算してみても
このコンディションでは…
ビードロが掛かるほど焚けるほどの
薪がありません。

私がこのまま火止めまで起きっ放しで
続けて焚く事が出来たとしても
微妙なラインで、確信は持てませんし
おじいさまの焚きの技術がいかほどかもわからないですし
仕事として雇われている以上
不安要素が多過ぎて、最悪
今の段階でタオルを投げ
仕切り直す。
という選択肢も提示すべきなのかもしれません。


おじいさまは
この窯焚きで陶芸を引退するおつもりだそうなので
何とかお力添えしたいところですが
72時間 焚いて生焼けでした。では悲しいし
湿った状態では
そもそも薪の総カロリーが足りないかもしれません。

判断に迷います。


なんだかんだ書きましたけど
おじいさまの人生最期の窯焚き。
なんとしても成功させたいものです。

結果、やっぱいけましたわ
てへぺろ☆ミ
って言えるよう
きばります

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by t_durden | 2015-10-02 03:10 | 薪窯 : Wood-fired kiln

信楽

まだ 8月 にもなってへんのに
こんだけ暑かったらお前
12月 は…
寒いんでしょうね。

どうもこんばんは。motomanです。

ちょっとバタバタしていて更新出来てませんでしたが、先日。

信楽の山中にて、窯焚きのお手伝いをしてました。

b0161715_2273930.jpg

ハマさんとしぃと一緒に
夜通しの当番でした。

攻めのタイミングで
朝まで昇温させ、目標温度に到達させてから
気持ち…低めで引っ張る。というミッションでしたが
燠をこんもり残しつつの昇温にてこずりました。

目標まであと一歩。というところでタイムアウト
燠の質も良く、量は若干
ほんの気持ち…減ったか維持できたか
どっちやろな。ってレベルだったので
悪くなかったんじゃあないかと思います。

火道を棚まで、ドーンと通した窯詰めレイアウトはあまり経験がないので
焼き上がりが楽しみです。


もう窯出しは終えられているのですが
陶器まつり中だったので
窯出し直後の様子を見る事はできませんでした。
無念。

近頃はバタバタしているので、後日 取りに伺おうと思ってます。

お世話になりました。
お手製の朝食、美味しかったです。
隠し包丁を入れるだけで、きゅうりってあんなに変わるんですねえ。

台所を片付け終えたらまず
バジルを入れて作る、自家製オリーブオイルを作ろう。と
密かに心の中で誓いました

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by t_durden | 2015-07-28 01:46 | 薪窯 : Wood-fired kiln

今 最も欲しい物は
それなりの便器とそれなりのウォシュレットです。

どうもこんばんは。motomanです。

最近 何をしてた。って
人として人に言えるような事は特にありませんが
またちょこちょこと…色々なところで窯焚きをしてました。

b0161715_16204459.jpg

狙いも造りも全く違う窯なのに、ある共通点がありました。
一方は焼締で
胴木間の燠の量と温度降下に留意しながら、一の間を焚き上げましょう。という話で
一方は釉薬もので
胴木間は空っぽで、正真正銘…これ以上なく正しく清く朗らかに
本当に燃焼室として使い、どんどん燠を溜めながら攻め
それらを有効に使って一の間以降の昇温を狙いましょう。という話でした。

こうして書いてみると
ああ。なるほど。と自分が何に対して納得したのか首を傾げてしまいたくなるほど
ぜーんぜん違う状況であるように思いますが
私の中で何かが繋がりました。


今まで体験した窯焚きで
胴木間に何も入っておらず、そのまま一の間から後ろの部屋を焚いていくというのは初めての事で
攻めっぱなしで楽しかったです。
自然釉がどうで焦げがどうで…という、焼締の窯焚きを主にやってきたもんで
胴木に何も入れないなんてもったいねェ。って思ってましたが
24時間 で部屋を 3つ 焚き上げるというのも良いですね。

窯主さん曰く
胴木間の焚き方は唐津で学んで来られてきたそうで
大変勉強になりました。
面白かったです。


写真は
焚き口から見た、胴木間のこんもりとした燠。
狭間穴の向こうが一の間で、奥の方が明るい事から
一の間がきちんと昇温してますね。という図です。

しかし
これだけのこんもりとした燠を見てしまうと
ああ。もったいねェ。
今からでも何か突っ込みたい
むしろ裸になって自ら飛び込みたい。と思ってしまうのは
私が燠に恋をしているからです。


そんな私が
燠よりも便器が欲しい理由は…

また今度にでも

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by t_durden | 2015-07-10 22:39 | 薪窯 : Wood-fired kiln

普限窯 火止め

陶器の梱包ってほんと面倒ですね。
ホイポイカプセルが実現しないかと
今か今かと待ってます。

どうもこんばんは。motomanです。

いやあ何と言いますか
体力の戻りが遅いのは歳のせいか。なんて思ってましたが
そうではないかもしれん。という可能性に気付きました。

体力の最大値がグッと落ちただけで
消費量はさして変わってないのかもしれません。

どっちでも一緒なんですけど。

b0161715_17274112.jpg

そんなわけで
もう…結構前の話ですが。
普限窯の窯焚きが終わりました。

こういうところを狙いたいんや。と
かなりリスキーなところで焼きました。
結果
狙い通りのものが穫れました。

窯詰め ・ 窯焚きの最中
色々と感じた事はありましたが
キーボードを叩く体力が残っていないので
手入れした後、また改めてしたためてみようと思います。
したためないかもしれません。
知りません。


取り敢えず。
今日は雨に降られながら、朝イチで小屋の屋根を破壊して疲れた上
夜中にこっそりと高速を走らねばならないので
こんな時間からアレですが

寝ます

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by t_durden | 2015-06-16 17:43 | 薪窯 : Wood-fired kiln