カテゴリ:薪窯 : Wood-fired kiln( 93 )

クリスマスを焚き尽くせ

イヴからクリスマスにかけて
私は赤松を小割りにした薪をくべ続けていました。

どうもおはようございます。motomanです。

さて。
前回同様、 Facebook でそれなりのリアルタイム更新をしていた為
ソッチで友達登録頂いている方はアレですが
喜楽歩での穴窯最終日の様子です。
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熾 ( おき ) を溜めるべく、木蓋を 2回 に分けて押し込み
6本 の赤松を投げ込んで木蓋をする。というサイクルで
ガンガン攻めていきますよお。
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と、同時に。
年の瀬という事で、穴窯の他に
灯油窯も稼働中です。
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オルトンが倒れるのをチェックしながら、薪をくべ続けます。

18時 から当番開始、 21時半頃
灯油窯 焼成終了のお知らせです。
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穴窯の方は
赤松を投げ入れると、ゴウゴウという音と共に
煙突から火柱が上がります。

せっかくなんで
屋根に登ってその様子を撮ってみました。
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小高い丘の上にある喜楽歩。
煙突から炎が上がっている様が周辺からよく見えます。

もちろん消防に申請しているのですが、パトカーが様子を見に来た事もあったそうな。
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よくよく見てみたら、電気窯も稼働中でした。
年の瀬ですなあ。
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滅多に使わないチビ窯も稼働中でした。
こちらは手動なので、設定温度に達した時に鳴るブザーを聞き
2度 に分けて温度を少し下げ、ねらしをして終了。

結局
ガス窯以外の全ての窯が稼働中でした。
年の瀬ですなあ。
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ロストルから見た熾。
良い感じに溜まってます。

火前にこんもりと熾が溜まってました。
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温度計が指し示す温度も良好。
1240℃ で一発目の引出し。

私が自身の品を初めて引出しをしたのは…ちょうど 1年 ほど前でしょうか。
会員さんの作品を引出す為、とりあえず復習を兼ね
八田さんがお手本を見せて下さいました。
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30秒 ほどでしょうか。
焚き口が開きっ放しになってしまうので、窯の温度が下がります。
引出してすぐ、薪を投げ入れて昇温させます。

薪の表面が炭化していく様が、何とも面白いですねえ。
少し湿気た新聞紙ですら
ライターでなかなか火が点かないというに、窯の中に薪を入れた瞬間
木から火が噴き出るように燃え始めます。

いやあ
1200℃ ってすげえなあ。と、改めて感じますね。
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横からも少し投げ入れを開始しました。

何度か投げ入れて薪を確認したところ
キレイに燃え尽きていました。
良い感じです。
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引出し 2発目 。
スクッとした佇まい。
きっとこの花器は女性でしょうなあ。
別嬪です。
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逆側も横から投げ入れ。
火が噴き出してマース。
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計6本 の引出し。
半分は私がやらせてもらいました。

灰がよく溜まり、奇麗に溶けていますが
酸化気味でしたかねえ。
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そんなこんなで 6時 になり、窯焚き終了。
窯出しは年明けです。

それまでゆっくりと冷まされて下さいませ。
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東の空が仄かに白んで来た頃、帰宅しました。
大阪は今 0℃ です。

窯焚きをしていた時より、自室に居る方が寒いという。


私は普段、電気窯で酸化焼成ばかりをやっていますが
薪窯を焚くのをお手伝いする度に
こういうのも魅力だなァ。と思います。

来年 5月 に、今度は岸和田で窯焚きのお手伝いをするので
その度にちょっと入れさせて頂いてですね。
かっちょいい引出しをやらせてもらおう。と思います。


加えて
今回の引出しを通して、ある画が頭に浮かびましてね。
それをうまい事具現化できれば…かっちょいいモンが出来るかもしれないので
来年に着手、まあ…気長に実験を重ねて
貯金が無くならないうちに ( !? )
人前に出せるところまで昇華させられれば良いな。と
アイディアの欠片を見つけられた窯焚きでもありました。

お疲れ様でーす。
寝まーす

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by t_durden | 2011-12-25 07:39 | 薪窯 : Wood-fired kiln

穴窯ッ!

えー
今回の穴窯の当番に備え、夕方に目覚めるべく
昼前まで起きていました。
水曜どうでしょうばかりを見ていたら
藤村D の喋り口調が移ってしまいました。

穴窯日記だよおー。
いくよおー。

どうもこんばんは。motomanです。

さあさあさあさあさあ。
喜楽歩の穴窯当番です。
当番を手伝ってくれる会員さんと、私共スタッフの都合で
22日 の 18:00 ~ 23日 の 6:00 までの 12時間 。
独りで担当する事になりました。

プレッシャがかかりますねえ。
うまく焚けなかったらどうしましょうかねえ。
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Facebook ではリアルタイムで更新していたので
友達登録頂いている方には重複する事となりますが。

穴窯日記で毎回おなじみの、このアングルでの窯写真です。
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最初の 1時間 は久々の窯焚きで、ちょっとアレしてしまいまして。
なかなかペースが掴めませんでしたが、徐々に慣れ
1000℃ に到達しました。
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ここではだいたい
1100℃ あたりまで、用意しておいた廃材やうす板なんかで温度を稼ぎます。
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喜楽歩は喫茶と陶芸教室が一緒になっているところで
喫茶のママさんがいらっしゃり
「 あれ。田中くん独り ? 」
「 ええ。明朝 6時 までです 」
「 ええ ? ああ…そう 」

「 コーヒー淹れてあげるわ 」 と
おいおいこいつ独りで大丈夫なのか。と…
ママさんがそう想ったのかどうかはいざ知らず。
他人は自分の鏡です。

おいしいコーヒーを頂きました。
イチゴはママさんが作ったものなのか…どうかはいざ知らず。
甘酸っぱくて美味かったです。
コーヒーは苦手なんですが、おいしいコーヒーは飲めちゃうんです。


しかしまあ
穴窯で焼いた品でコーヒーを飲みながら穴窯を焚く。というのは
さかなクンならぬ…さかなサンが居たとして。
さかなサンが女体盛りを作っているようなモンなんだろうか。と想像し
ちょっと興奮していました。
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その後も順調に昇温しました。
1100℃ 少し手前で
お。壁がきやがったかな。と
温度が停滞する期間がありましたが、作品の表面は良い感じにテカっていたので
温度計はやはり、目安でしかないなあ。と
火と煙と薪の燃え具合を見ながら、根気よく粘りました。

こう書けばなかなか格好良いですね。
内心ちょっとビビってましたよ。
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前回のデータと見比べながら、目標温度を決めて焚いていましたが
ちょっと低めでしたねえ。
当番表をよく見ると、八田さんが 5時 に来られるようだったので
その時までには前回と同じくらいまで上げておきたいな。と思ってましたが
結局のところ
1140℃ 目標で 1130℃ 程度で 5時 を迎えました。
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八田さんがいらっしゃり、ひと安心。
前回の窯は上部に結構隙間があった為、温度計付近の温度が上がり易かったようで
これくらいで OK 。という事でした。
これからは赤松に切り替え、さらに昇温させます。


独りで焚くのは初めての事だったので、なんぞあればどうしてやろうか。と思ってましたが
まあなんとか無事にバトンタッチ出来ました。
良かったですねえ。

目を皿にして微動だにせず、窯当番に集中した
私の真面目さが反映されたのでしょう。
窯は焚き手の鏡ですねえ。ハハハ。


さ。
そんなわけで…帰宅した私ですが
3時間後 には鳥さんと共に、ちょっとお出かけしてきます。
長崎旅行で宿泊したゲストハウスで出会った、 Aさん が来阪するという事で
大阪をチョロッと案内する事になりました。

で。
問題は 2時間 ほど眠るのか
寝坊を恐れて起きておくか。という点です。

窯焚きをしていたらすぐに経つ 2時間 ですが
映画 1本 観れちゃう 2時間 。
眠れば一瞬の 2時間 。

さて…これからどうしようか…
漂流教室の模写でも練習しようかな。なんて思いつつ

どうしよう

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by t_durden | 2011-12-23 07:04 | 薪窯 : Wood-fired kiln

三が日からの

年末・年始と
日本全国どこもかしこも寒いようで。
そんな中、わざわざ山の中に集まる人達も居たりで。

どうもこんばんは。motomanです。

朝7時に起床。
ゆっくりと朝食を食べ、8時頃。
私有地なので詳細な場所は書きませんが…
岸和田の、とある山へと車を走らせました。
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三が日から登り窯を焚く…ヲタクの集まりです…
岸和田の陶芸家、小山 普さんが主宰の窯で
色々なところで作陶している人達の作った物が入っています。
私の物は入っていませんが、お手伝いで呼ばれたので
窯当番をする事になったわけです。

3日の8時に開始し、私が到着した今日の9時過ぎには
温度計はもうすでに…1140℃を指していました。
え?早くないですか。

しかも話を聞くところによると、
オルトン8番が倒れていたらしいので…炉内は1260℃ほどになっているようでした。
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喜楽歩での穴窯を焚いた時は、あまりに温度が上がらない事に苦しみましたが
( 結果的にはオルトンが倒れていたので、温度計の挿す位置がまずかった。という事になりました )
この窯もどうやら同じ事になってしまったようで
オルトンが倒れているにも関わらず、温度計の指す温度との差が120℃もあり
この120℃の差を1つの基準とし、温度調節をする事になりました。
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小山さん自身、この窯を焚くのは2回目だそうで
温度の上げ易さに驚いているようでした。
この温度帯でも、1クールで酸化状態でひっぱれば…簡単に10℃ほど昇温するほどです。

逆に、早く昇温し過ぎてしまい…
還元状態をかぶせ気味に維持する事で、現在の温度をキープしたまま
熾 ( おき : 薪が燃えた後の灰 ) を溜める方向でいこう。という事になりました。
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山の中でのみ可能な技…
還元かけまくりの黒煙モクモクです。
住宅街の中はもちろん、住宅街が近くにあるだけでも苦情の嵐ですが
ここは絵に書いたような山中で標高もそれなりに高く、近くには高速道路が走っているような所なので
ガンガン還元をかけれます。
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還元も還元
強還元で昇温を防ぎながら薪をくべまくるという…何とも贅沢な焚き方で
数時間 温度を維持しました。

小山さんの狙いは、還元状態をキープし続け
ビードロに青味を持たせる事。
シャバシャバに流れるのは嫌なので、出来るだけ熾を溜めて
作品に灰をガンガンぶつける事。
この2点を目標としていましたが
熾がなかなか貯まらず…
木蓋に変えてダンパーを調節したりと
色々と試した結果、私が帰宅した21時頃には
少しずつ熾が溜まっていました。
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まあ…言うても100時間焚き続ける内の、ほんのまだ40時間ほどです。
焦る事はありません。

昇温が早過ぎ、燃料である薪を…食われる食われるで
金銭的に厳しい状態になりましたが、これだけ長い間 強還元状態をキープした窯から出てくる物が
一体どんな景色になっているのか。
楽しみです。
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カメラのシャッタスピードをかなり早くし、パシャリと炉内を1枚。
表面がテッカテカに光り、ビードロが流れているのがハッキリと視認出来ます。


というわけで、12時間に及んだ窯当番が終わりました。
世の中…この作業を1人でやる人も居るんだから、すげえなあ。と思います。
3日焚き続けて3日冷ますのが一般的なので…
24時間戦えますか。どころの話ではありません。
72時間、起きていられますか。
1人でやると、片時も目を離せませんから…まともに休憩する事すら出来ません。
眠り病を患っている私には到底無理です。

いつ寝ているんですか。と聞くと
薪が爆ぜる音を聞きながら、火を見
還元状態を維持できる 5~15分 の間、何となく眠り
また薪をくべては 5~15分 の間、何となく眠る。と答えられました。
人間業じゃあないですね。
想像するだけで拷問です。

小山さんがおっしゃっていた、死ぬまでにやりたい事。
7日間焚き続けてみたい。
手伝いますから…1人ではなさらぬよう…


自分の作品が入っていないにも関わらず、九谷から2人
信楽から1人の作家さんが応援に駆けつけていました。
ご苦労様です。

同年代で、他の産地で仕事をしている作家さんの話が聞けて楽しかったです。
また、見学に来ていた
これまた同年代の佛師さんの話が非常に興味深かったです。

木を素材として仏を彫る仕事。
格好良過ぎますねえ…
今度 作業場へ遊びに行かせてもらう約束をしたので
また1つ、楽しみが増えました。

っていう

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by t_durden | 2011-01-05 00:24 | 薪窯 : Wood-fired kiln