普限窯 窯焚き

人によっては
佳境に入ってから仕上げまでの 48時間 ぶっ続けで焚く方
短い仮眠を取りながらの 72時間 、独りで焚き切る方もおられると聞きますが
超人ですね。

私は
夜中 12時間 の窯焚きがしんどくなってきました。
歳ですかね。

最近、頻尿すぎて尿意で目が覚める事が増えましたし。

どうもこんばんは。motomanです。

今回の窯焚きは、窯が昇り調子で走り易い傾向にあり
温度を抑えるのに手が掛かります。

先日は小学生の日記みたいな内容だったので
今日は逆に
激マニアックな内容にしてみようと思います。

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前にチラッと書きましたが
今回もテーマが幾つかあり、そのうちのひとつが早焚き。
これも前に書きましたが、 19時間 で目標温度の 1250℃ に達し
取り敢えずひとつ。
到達地点を過ぎたのが一昨日の夜。

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昨晩の 21 ~ 9時 の当番に入ってきましたが
いかに燠を効率よく生産し
広い火床にいかに多くの燠を配り
いかに深い窯変を狙う事が出来るのか。
というところが、普限窯の特徴的な焚き方です。

高温域で還元雰囲気をキープしながら
効率的な燠の生産方法を焚きながら探す事が
最も楽しいところかもしれません。

火前の品には自然釉の流れが見て取れますし
棚の手前、火床最奥の大物にも充分なテカりが見られます。
早焚きのおかげで、いつもよりも 17時間 近く前倒しになっているので
根焼きの工程もとうに終えています。

よーいドン。
ガンガン燠を溜める始めるタイミングです。

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昨晩も窯が走り出し、昇温を抑えるところから入りましたが
ここで、ふたつ目のテーマが絡んできます。

焚き口の下に、燠の高さを調節する為の空気の供給穴があり
その下にロストルを設けてあるのですが
ロストルを全閉にし、空気の供給穴の開閉具合とダンパーの開閉具合
燃料の投入量 ・ 投入方法の差異だけで焚いてみる事で
燠の質がどのように変化するかを試してみよう。という話になり
昨晩は
ロストルの開閉具合を操作しない。という縛りがあった為
定石通り、ダンパーを徐々に閉めながら昇温傾向を抑えにかかったのですが。


胴木間から一の間に抜ける、狭間穴あたりで閉塞気味になってしまい
頻繁に窯鳴りが起こるようになりました。
ロストルは開けられないので、空気の供給量を増やす事が出来ないので
燃料を減らす事しか出来ませんでしたが、燠を増やしたいので
投入量を減らすのも望ましくありません。

しばらく焚きながら考えた結果
窯鳴りを抑える為にダンパーを開き
空気の供給量を減らす事で、薪の投入量を変えずに
バランスするところがあるかもしれない。という発想に至りました。

これ以上、窯が勢いづいてしまって
さらに走り出したらどないすんねん。というリスクもありましたが
腹をくくり、いざ やってみると
最初の 1時間 くらいは未だ若干、上がり調子でドキドキしましたが
ちょうど良いバランスのところを見つけられました。

一度の薪の投入で、温度推移の上下が 20℃ 以内で
1220 ~ 1240℃ あたりをキープ。
1クール が 約5分 ほど。
溜めた燠を配る間隔が 1時間半 ペース。
前に配った燠が燃え切らず、徐々に溜めていけるくらいの
気持ちの良いところを維持出来ました。


一見 定石から外れた事のように思っていましたが
無事にバランスし、安心してから反芻してみると
ひとつ、ロストルを触れない。という縛りがあったから不安だっただけで
理屈から言えば… 普通の事やなァ。と気付きました。

もし縛りがなければ
空気の供給穴を閉じた分、ロストルを開いて焚き
バランスの良いところを探していたと思います。
自分なりの焼成理論に一文加えられたかな。と
よー 遊ばせてもらった 12時間 でした。


今日は中日で、私は今晩 当番ではありませんが
ちょっと削らねばならぬものがあるので、制作タイムです。
夕方まで死人のように眠り、夜にモゾモゾ動いてきます。

しかし
今朝の 9時 に当番が終わり、未だ 48時間 です。

疲労感から言えば…
いつもの 72時間 あたりのそれです。


寝よ

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by t_durden | 2015-10-10 12:39 | 薪窯 : Wood-fired kiln