てへぺろ☆ミ

題名で出落ち。って感じですが。
先日の窯焚きのその後。
ご報告です。

どうもこんばんは。motomanです。

明日から大阪で窯詰めからの窯焚き。という事で
先程、恥ずかしながら帰って参りました。
今日からしばらくの間、大阪で過ごします。


因みに、今回も写真は一切ありません。
残念でした。


24時間経過後 の 2日目 の朝。
おじいさまに
正直なところ、色々とアレで
目標温度到達まで、無事にいけるかどうかアヤシイです。
理由は
前にこの窯に火が入ったのが一年前で
窯の湿り気がハンパない事
昨夜の爆弾低気圧で、半分近い薪が… えらく濡れてしまい
使える薪の量が限られている事です。
状態の良い薪を用意できれば、やれるとは思います。
とお伝えしました。

元々 用意してあった 150束 では、おじいさまも不安があったようで
追加できるよう、段取りは組んでくださっていたらしく
コンディションの良い薪を追加できる事となりました。
加えて
体調も万全。
昨日の炙りに時間を掛け過ぎた事を反省し、今からの 12時間
全力で挑みます。
との事。

そのやる気に
弱気になってしまった自分を恥じました。

もうこうなったら
おじいさまにとことんまで付き合おう。
あの夜、弱気になってしまったのは
爆弾低気圧から逃げ場をなくし、パンツまでもがぐしょぐしょになったせいだ。
という事にし
おじいさまと同じ熱量で挑んでやろう。と心を決め
朝から夜までの 12時間 、どういった感じで焚いていくのかを事細かに伝え
島ヶ原へ帰って熱い風呂に入り、屁こいて寝ました。


夕方までしっかり就寝。
ケータイを見てみても、おじいさまからの着信はありません。
何かあったら遠慮なく電話して下さい。と伝えておきましたが
連絡が無かったという事は、きっと順調に焚いて下さっているのでしょう。

窯を焚く前に炊いておいた飯を
やきものを焼く前に焼き、チャーハンにして腹に入れ
山道をショートカットして奈良へと走りました。


窯場へ到着。
温度計を見るのが若干 怖かったので
おじいさまの顔色を見てみたところ
生き生きとしてらしたので
どうですか。と聞いてみると
笑顔と共に
うまい事いきましたわ。と一言。

朝 帰る時に
1100℃ あたりまで上がっていれば万々歳です。
と伝えていたところ
ちょうど 1100℃ まで上がっていたので
万々歳です。

万々歳ですね。
万々歳です。

きっちりと仕事して下さったおじいさまを見送り
俄然 私の心も燃え、ガンガン攻めたるぞ。と
1時間 に一度の温度計測表に目をやると
その下に数枚の紙切れが増えている事に気付きました。


投げ入れた薪の本数が何本で
薪を投げ入れて火が落ちるまでが何分何十秒で
その間の最低温度がいくつで
最高温度がいくつ
1時間 の薪の消費量が何束。と
全てが詳細に書き綴られていました。

この窯焚きに対する情熱が伝わってきて
私の心は燃え尽きそうになりました。


その後、1150℃ あたりで
ようやく窯から湿気が抜け切り、水蒸気が止まりました。
薪の追加も見込める事から、多少 消費量が増えても焚き切れる。となったので
不安材料が無くなりました。
おじいさまの熱意にも背中を押され
今です。
攻めるのは
今です。

伊賀でも、先日の爆弾低気圧はなかなか酷かったようで
田中は生きているのか。と
仲間が様子を見に来てくれました。


交代時が近付いてきましたが、ひとつ気がかりなのは
火前のでっけー作品ですら、一向にテカッてこない事です。
炉内の色や、薪を投げ込む時に身体に受ける熱量から
1250℃ くらいはあるんちゃうかな。とか思ってましたが
一向にテカッてきません。

燠をいじる為の鉄の棒があったので、それを近付けて反射具合を見てみましたが
うっすらとテカッているような… 気がする程度で
ガイロメ系の強い土を使っている。と聞いてはいましたが
ここまでテカらんか !? てなもんで
ちょっと不安になりましたが、言うて未だ 36時間 。
これからです。


21 ~ 9時 までが私の当番ですが
焚き方や土の事などについて色々と聞いてみたい。と
おじいさま、 8時過ぎ くらいには到着。
もう
その熱意に私はメロメロです。


その後 12時間 、高温域に差し掛かった事もあり
燠が減ってしまったようですが
窯主の方の手を借り、順調に焚き続け
最後の夜がやってきました。

相変わらず
薪を投げ入れる度、きっちりとデータを取ってらしたようです。
窯焚きを楽しんでらっしゃるのがビンビン伝わってきます。

60時間 を超え
予定では
この 12時間 で仕上げなければなりません。
炉内を確認してみると
火前のでっけー作品がバッチリとテカッてます。
棚の、目で直接見られる範囲
最上段から中段にかけても、テカりが見て取れます。

この 12時間 で、いかに灰を降らせる事が出来るか。
出来る事ならば
さらに昇温を狙いつつ、燠をぶつけまくって焦げをより深いものにしたい。
あれもこれもやってみましょう。と
鉄のスコップを使ってパタパタと焚き続けました。


おじいさま最期の窯焚き。という事で
とにかく
後悔のないように焚き切りましょう。という話で進んでいたので
当初の目標温度であった 1230℃ に届かなければ
薪がなくなるまで焚き続けましょう。という事にしていましたが
朝方、ちょうどおじいさまが来られる少し前に
目標温度も達成。

燠を増やしてぶつけまくれましたし
もう思い残す事はありません。
炙りの時の 10時間 のロスもあり
焼成時間こそ短く、灰の厚みは期待出来ないかもしれませんが
やりたい事を楽しんでやれた窯焚きは
1時間 だけ予定を延長し、焚き手交代。
おじいさまに焚き切ってもらいました。


火止め直前。
最後の投げ入れは一本ずつ。
焚き口と空気穴と煙突を閉め
薪がなくなり、随分と景色の変わった窯まわりをスッキリと掃除し
窯に一礼。

おじいさまにとっての
人生最期の窯焚き終了。


随分と良い表情をされてました。
私自身
不利な条件が重なり、ビビっちまったところもありましたが
初心に返る事が出来たような
正月におろしたてのパンツを履いた時のような清々しい気分。
ってやつを味わえました。

いつまでも想い出に残るような窯焚きでした。


明日からは大阪での窯詰め、窯焚きがあるので
残念ながら… 窯出しには立ち会えませんが
写真を送ってもらえるようなので
楽しみに待ってようと思います

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by t_durden | 2015-10-05 23:57 | 薪窯 : Wood-fired kiln