#11 人工代

人のために何かした事をノートに書き綴り
ものごとの大小に関わらず、ひとつはひとつとして等価交換した上で
世の中が上手く回るとするならば
人の活力というのは驚くほどのカを見せるそうです。

どうもこんばんは。motomanです。

人の価値観というものは本当に様々で
時に人の心を曇らせるし
時に息を飲むほどの輝きを放ちます。

黙々と改築作業をしていると
仙人みたいな発想で物事を考えるようになってきました。

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職人さんを雇って仕事をしてもらう場合
10 の仕事量があった場合、 2人工 で 5日間 かかる計算になります。
5人工 ならば 2日間 といった具合です。

自動車整備工をしていた頃、工場によって価格が違うのは何故か。
と聞いた事がありました。
答えは
組合によってレートは決まっているが、時間給の設定が違うから。という事でした。


ベルトの張りを調節するプーリーをいじるのに、 5分 で済む車種もあれば
同じ車種でも型式が違えば…
フロント ・ バンパーまで取り外さなければならない
う◯このような造りの車もありますので、アレなんですが
基本的には
レートが車種や型式などによって細かく点数化されていて
それに時間給を掛ける事で金額を設定します。

エンジン脱着が 5点 というレートで
時間給の設定が 6000円 だった場合、工賃は 30000円 になります。
5000円の時間給だった場合は 25000円 と、大きく差が出るのはこの為です。

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それを伊賀の改装に当てはめた場合
私の人工代が驚きの安さ 0円 。
正確には、一応 生き物なので
日々の光熱費や食費、たばこ代 ( 燃料費 ) が掛かりますが
大工見習いとしての価値はゼロです。

これがなかなか面白く
改装に 1ヶ月 かかろうが 1年 かかろうが
人工代としてはゼロです。
金銭的にはゼロです。



大工としての経験値がもりもり上がります。

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ここで絡んでくる重要な要素が
人生は短い。という事で
大工仕事をしている時間、陶芸がおろそかになっているわけで
人によっては
大工仕事はある程度、人を雇ってやってもらい
仕上げだけ自分でやればいいじゃない。という方もいらっしゃいます。

人を雇う為の金を陶芸で稼ぐのが筋なんじゃあないか。という事で
理解は出来ます。



私は好奇心旺盛なテキトー人間で
また
宇宙の真理を追求する旅人でもあるので
色々な事をつまんでみないと気が済みません。


真理がひとつとは限らない。という事について
仙人的発想でベニヤを切りながら色々と考えてみましたが
未だ答えには至りません。



ものの作り方に対するアプローチの仕方や
合理性と非合理性の狭間で手招きする、遊びの心なんかは
陶芸以外の事
大工仕事であろうと料理であろうと家をいじる事であろうと。
あらゆる全ての事に対してしっかりとアンテナを張ってさえいれば
点と点が繋がったり、ヒントの欠片のようなものが見つかったりします。

事実
破壊作業からの大掛かりな手直しに入った今、もうすでに
気付いた事がたくさんあります。

それを陶芸へと還元できさえすれば
この改装に関する経験、毎日のどんな瞬間でさえもかけがえのないもの
私にとっては大事な時間である。と断言できます。

手ノコひいてる間あったらろくろひけ。と笑われようとも
自分が満足のいくところまで改装し終えるまで、私は手ノコをひき続けるでしょう。


数値や金銭に置換できないものに価値を見出してしまうこの性格。
果ては自滅か仙人か。
おそらく… 取り敢えずのところ
大工半人前か。


なんだかんだ言って… 面白いんです。
コルビジェも言ってましたが、建築はものづくりの大元なんですね。
それを自らの体験として
私の人生に於ける、ひとつの真実として人に話せるだけでも
価値があった。と言えます。

それに
プロの手を借りずして貫く可笑しさもありますし
愛着ってものもありますしね。


次はおそらく
床の下張りを終えている事でしょう。たぶん。

その後
天井の掃除と仕舞い、電気配線
壁の仕上げに取り掛かれるんじゃあないかと思います

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by t_durden | 2015-09-24 01:50 | 改築: Renovation