普限窯 一の間 窯出し

若干 風邪気味のような気がしますが

風邪を引いてしまうわけにはいかないので
風邪風味という事にしておきます。

どうもこんばんは。motomanです。

今日は楽しみにしていた普限窯の窯出しでした。
とは言え
普限窯の窯出しは少し変わっていて
皆が来れるように土日に合わせていますが
大勢の方々が一気に集まると…ごった煮にしても煮え切らないほどなので
土曜日は一の間
日曜日は胴木。と
2日間 に分けて行われます。

よって
今日は一の間だけでした。

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数名で窯出しし、品を入れている方々を待つという
いつもの形になるんだろうな。と思って足を運びましたが
定刻に窯場に居たのは
小山さんと私と飯田さん
実家に帰る途中に遊びに寄ってくれたみどちゃんだけで
今までにないくらい…こぢんまりとした窯出しとなりました。

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とまあ
なんだかんだと書いてきた一の間ですが。
一応 焼成計画やら窯焚きやら
諸々を一任され、結果が気になって 5時 に目が覚めちゃいましたが。

なかなかのものでした。


備前で 5年間 修行した中尾くんと
ああしようかこうしようかと相談しつつ
やれる事は全てやったつもりでしたが
結果がついてくると…一段と嬉しいもんです。

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色々と反省点もありますが、取り敢えずは…ホッと一息です。


一の間の造りが備前風なので
備前風のようなものを狙ってみましょう。という
ざっくりとしたアレで
赤土を窯変させて遊んでみた次第です。

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温度計での最高温度は 1180℃ とし
備前が編み出した技法を色々と仕込んでみました。

結果をざっくりと言うと
狙った緋色は大失敗
炭桟切は成功
2つ 用意したサヤは失敗
全体的な焼き締り具合は成功
といったところでした。

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炭桟切は今後の課題点が幾つか見えたし
上がりも良かったです。

南蛮焼のような
淡い黄色も得られました。
次回の窯焚きで再現出来るかどうかがカギです。

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棚板の設置位置をいつもよりも前に出し、狭間穴前のスペースを大きく取り
火床でも炭桟切が狙えるようにしておきました。

普限窯の一の間は意外と灰の量が多く
焼締めなのに…伊賀名物 ・ からたちのような ( ??? )
狙っても穫れない面白い徳利も出ました。

低温焼成で欠けた箇所が胴にくっつくなどと…
笑えるほどレアなものです。

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赤磁土を使ったものも沢山入れました。

全体的に土色が良く映えていました。
赤磁土なんていう珍しい類の土を見つけ、何となく使ってみただけでしたが
赤土の焼締めって面白いですね。

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緋色が飛んでしまったのはおそらく
還元が強過ぎたせいではないか。と考えています。

残っているものはわずかに数点のみで
その色味は黒が強かったです。

藁は私が持って来たもので
確か… 2年 ほど前に入手しておいたものです。
細いものと太いものを混ぜて使ったつもりなので
ヒョロッとしたものばかりを使ったから残らなかった。という可能性は否定出来ると思います。

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炭桟切のやり方については
仁さんに色々と教えて頂きましたが
使った炭の質が違っていて
そこらへんが少し引っかかりました。

次回は
もっと火足の短い炭を使い、再挑戦してみようと思います。

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とまあそんな感じでした。

今回の上がりを見て、次回はおそらく
最上段と最下段に詰めるものをさらに選定し
気付いた改善点を皆と綿密に相談し
さらに面白いものを狙ってみたいと思います。


低温焼成の焼締めは、ろくろ目がそのまま残るし
土を焼いてます感が強くて面白く
また新しい興味が湧いてきました。

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最初は便宜上、備前風のものを狙いましょう。という事としていましたが
結果的に
備前の技法を使った低温焼成。と言った方がしっくりくる上がりでした。

そう換言してみると
ああ。
じゃあ岸和田にある窯で焼いてるんだから
泉州の土を使った焼締め。とした方が
何かしっくりくるな。というアレで
次回は赤磁土と泉州の土を使ってみよう。と思ってます。

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明日は胴木の窯出しですが
温度降下させる為、もちろんもう中に入れる状態にしてあります。
手が届くところに品があり
目を皿にして…裏がどうなっているのか。と
まじまじと見てみたい欲に駆られますが
胴木の窯出しを楽しみにしている大勢の方々を尻目に
私達だけそうするわけにはいきません。


大の大人が 4人 。
焚き口を覗き込み

あれ見てみ。
すっごいなあ。
裏側どうなってんやろな。
ちょっとだけ見てみる ?

とか言ってる姿は
まさに陶芸バカです。


火床の磁土の小壺が
とんでもなくメタリックな色味になっていて
手入れして持って帰りたい欲が募りましたが
明日までお預けです。

ここだけの話。
ちょっとだけやで。と言いながら
手に取って裏側まで見て
かっこええかっこええと言った後
バレないよう、元の位置へ戻しておきました。


皆で感動を共有するが為
先っちょだけやから。とか言いながら
抜いた刀をグッと堪えるこの大人っぷり。

倫理とは一体何なのか。

ひとつ階段を上がった一日でした。


明日が待ちきれません

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by t_durden | 2014-10-18 22:46 | 薪窯 : Wood-fired kiln