普限窯 火止め

普限窯の窯焚き
無事に火止めしました。

どうもこんばんは。motomanです。

台風 19号 が接近していたり
胴木 ・ 一の間 共々、いつもと焚き方が違ったり。で
イレギュラーな事が重なりましたが
それらに対しての準備も入念に行っておいた為
全てをやりたいようにやり切る事が出来ました。

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普限窯は一の間があるので、形状的に登り窯と言えます。
今回で通算 14回目 の窯焚きとなりましたが
一の間でどんなものが狙えるのか、きちんと焼成計画を練って焚いたのは
今年の 3月 が初めてで、今回で 3回目 でした。

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色々な来客もありました。

薪焼成に興味がある若手の方々が見学に来る予定で
大学の時の同期だった、ちこまんが初日に
前回の普限窯展で知り合った方がいらっしゃったり
哲生くんが後輩を連れて来たりで
どういった事を感じたかは…それぞれなので
今後どのような付き合い方になるかは
観にいらっしゃった方々の心ひとつです。

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先日も書いた気がしますが
焼成中に灰を左側に飛ばし、飛ばさなかった右側との比較をしてみたり

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普限窯の特徴とも言える、引出しももちろん行いました。

今回は焼成日数が短い為
全部で 10本 としました。

とにかく
目標温度到達までの時間をなるべく短く
その後はとにかく燠を溜める作業へ移り
焦げを獲る為、配り続け
再度 温度をトップまで引き上げ
引出し適正温度まで上がったら引出し。

その後もどんどんと燠を作り
配る作業をひたすら続けました。

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今回の私の引出しは 1点 で
ぼこ窯の焚きを手伝いに行った際、半田くんが分けてくれた磁土を使いました。

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経験上、磁土はテカり始めが早いものの灰が乗りにくく
この磁土はどうだろう。というところが楽しみでしたが
この磁土も他のと同様で
火床の中でも、燃焼箇所から最も近い場所に置いてありましたが
灰の量は知れてました。

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引出しには幾つかのコツがあり
これも同様、引出し数時間前の燠配りの作業の際
燠を掛けないようにしました。

水指という事もありましたが
燠を掛け、それが溶けないうちに引き出してしまうと
ゴツゴツが残ってしまう確率が非常に高くなり
仕上がりに雲泥の差が出ます。

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急冷する事で、品の持っているカロリーが一気に空気中に散っていきます。
3分 ほどで色味が見えてくるようになります。

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小山さんの植木鉢の上に設置していたもので
燠が直接ぶつかりまくるところではなかったので
さして焦げは濃くはありませんが
口縁と足下を比べれば、若干のグラデーションは見られます。

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引出しをすると
自然釉の掛かったところに貫入が入り、ピンピンと綺麗な音が鳴ります。

その際、鈍い音が鳴ったら…アレで
素地が急冷に耐え切れず、クラックが入る事もあります。

鈍い音が 3度 ほどした為
あ、こりゃマズいな。と思って束の間
バカッと
斬鉄剣で斬られたか
秘孔を突かれたかのどちらかの如く
見事に割れました。


見ての通り
造りも良くはなかったですし、初めて扱う土で引出しをするのは
ちょっとアレでしたが
やってみない事にはわかりませんので
今後は
冷まし方を工夫してみようと思います。

ちまちまと金接ぎします。

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胴木終了後、 1時間半 ほど一の間と並行焚きを行い
燠を作りました。

前回の並行焚きは
温度上昇を少しでも助けられないか。として行ったもので
目を見張るような成果は得られませんでした。

では
今回は燠を作る時間を取る為の並行焚きとし
小割りをどんどん放り込み
多少の燠が溜まったのを確認してからの一の間単独焚きを開始しました。


温度の上昇は上々で
今までにないくらいの順調っぷりで
燠の質 ・ 量ともに良好で
早々にロストル ・ ダンパー全開でバランスが取れたので
あとは薪の量で調節しよう。という事となり
小割りから中割り
30cm のものから 40cm のもの。と
本数も次第に増やしつつ
窯鳴りが起こるか起こらないかのギリギリで判断しながら焚くと
気持ち悪いくらい順調に事が進みました。


強還元もバッチリとキープ出来、煙突から今まで見た事の無い色の炎が吹きました。

煙突のそばの垂木が燃え始めたので…
簡易的にレンガを積み、防護措置を取りました。

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一の間の今までのデータを鑑みると
上下よりも中段あたりが最も温度が高くなりがちだったので
それに対し
窯詰めでだいぶ工夫をしておきましたが
最下段に詰めたものと同じ土を、炭桟切をするところに入れておき
それを引き出す事で色見本としました。

土の締まり具合はバッチリだったので
色見本を 3つ 入れておきましたが
1つ目 を引出したところで焼成完了。とし
炭桟切へ移行しました。


投入した量は 15kg ほど。
あとは、どのタイミングで火止めとし
密閉して終わるか。というところが鍵でしたが
ガスが目視で確認出来ない類の炭で
匂いで確認してみようとも思いましたが
一酸化炭素中毒でブッ倒れるのもアレだなァ。と思い
中尾くんと圭太くんと相談した結果
色々な要素を踏まえ
1040℃ に差し掛かった辺りで火止め。としました。

この判断が正しかったのかどうかは
窯出しまでわかりませんし
窯出しして品を見てみても
ベストであったかどうか。というのは
次回以降、何度も研究してみない事にはわかりません。

備前の作家さんでも
ガスが抜けきるまで待つ方も居れば
炭を投入して直ぐに密閉して終わる方も居らっしゃるようで
その理由については
修行したところがそうであったから。というもので
ハッキリとした焼成理論は成されていないようで
実験を繰り返し
実体験としてデータを蓄積する他ありません。

それが楽しくもあるので
今回はこういう終わり方をしてこういう上がりだった。と
窯出しを楽しみにするとします。


そんなこんなで
14回目 となった普限窯の焼成、終了しました。
窯出しは明日 ・ 明後日と
いつものよう、 2日間 に分けて行います。


さァ
どうなる事でしょう

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by t_durden | 2014-10-17 07:06 | 薪窯 : Wood-fired kiln