三軒窯 窯出し

台風 18号 が向かってきているとか何とかで。
ちょっと時間の余裕を見て、台風の背中を追うような格好で
一路、東へ。

伊賀へ車を走らせました。
先日の三軒窯での窯焚きを終え、待望の窯出しです。

どうもこんばんは。motomanです。

今日が窯出しの日。というわけでなく
ほんとは一昨日 ・ 昨日で全て出してしまえる時間的余裕はあったと思いますが
火止めの直前に見た炉内の様子を、現状そのままで残しておいた方が
より良いデータを得易いだろう。という学さんの配慮があり
いや
時間的余裕が無かっただけかもしれません。
わかりません。

新 学という男はそういう男である。と私は知っている
のか気のせいかどうかはわかりませんが。

とにかく
大変 勉強になりました。
ありがとうございます。

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まあそんな感じで
仄かに温かい炉内へ入り
目土の使い方 ・ 壁や作品同士の隙間の取り方 ・ 貝の使い方なぞ
どういった狙いがあるからそうしてあるのか。
直でじっくりと観察した上で
時間を掛けてゆっくりと窯出しさせて頂きました。

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火床の様子です。

磁土の花入 3点 。
うち 1つ は学さんの花器の上にのっかってます。

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炉内にある、小さな秘密の小部屋にも磁土モノのぐい呑みを入れて頂いてました。

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小一時間で全て出し切りました。
火床の焦げも自然釉の色味
棚の緋色の発色
一の間の釉モノの融け具合
そのどれもが上々。
窯傷もほとんど無く、全体的に質の高い窯焚きでした。

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燠の深いところで
目の覚めるような紫に出会う事があります。
今までも見た事はありますが
ここまで鮮やかなものは…初めてです。

燠深くに埋もれている、レンガの表面に敷いた硅砂がこのような発色を見せる傾向がある気がします。
棚板の裏側にもよく見られます。


以前 立ち寄った大内窯のご主人に話を伺った時
この紫を器へ移すのに長い年月を要した。と仰っていました。
その時にとても不思議だったのが
棚で焼いたコーヒーカップに綺麗な紫が浮かんでいた事。
私は今まで
窯変の深い中にある紫しか目にした事がありません。
と、なると
棚板の裏側に付着した自然釉の蜻蛉の目が紫色を呈するメカニズムの応用である。と
結論付けられそうですが
まだまだ考察材料が足りない気がします。

神埼 紫峰氏の十日間焼成でも
花入の焦げた箇所に、このような紫が出ている作品も見受けられます。
普限窯での十日間焼成でも幾つか見られました。

火止めの方法というより
燠の上げ下げが重要で
空気中に晒しては燠に埋もれさせて。という工程の繰り返しがキーのような気がしているのですが
それでは大内窯のコーヒーカップの紫も
燠に埋もれ放しだった、この硅砂の変色も説明が付きません。


こんな鮮やかな紫を磁土に落とし込めたら…最高なんですけれど。

それこそ
台風の後の突き抜けるような青空や
溶け込みたくなるような夕陽のよう
時に人の目を心を奪う類のものである。と認識しておいた方がロマンチックかもしれませんが
メカニズムは必ず解明出来るもので
長い時間を要するとは思いますが、自在にこの紫を操れるようになれれば…
多くの人々を感動させられる可能性がある気がします。

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とまあそんな感じで。
磁土のあれこれのテスト結果が出ました。
その全てをしっかりと吟味し
今後の方向性を修正してみようと思います。

今日はとにかくテンションが上がりっぱなしだったので
明日以降。
冷静な目で
時間を掛け。

じっくりゆっくりと見つめ直そうと思います

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by t_durden | 2014-10-07 00:23 | 薪窯 : Wood-fired kiln