100t
1本 でも 人参。
2足 でも サンダル。
100t の自然釉です。
どうもこんばんは。motomanです。
ケータイのカメラ機能が壊れてまして…叶いませんでした。
と言うより
連夜 酒を摂取する機会があったので
どちらにせよ無理だった感が否めません。
というわけで
先日、金沢は…しいのき迎賓館で開催した
" 100ton の厚み " のレポートでもしたためてみようと思います。
ちんゆいそだてぐさが終わり、その足で作業場へ向かい
車の荷物を全て積み替えました。
翌朝も早起きだ。という事で、帰宅してすぐに就寝。
朝を迎え、マホニーさんと共に金沢へ向かいました。
なんとも運が悪い事に
ちょうどこの日から名神高速道路が片側規制で、えらく時間が掛かる事が予想されたので
京都経由で琵琶湖の西側を北上し、北陸道へ入るルートを選びました。
これが正解。
ラジオでは竜王辺りで 20km 近い渋滞と放送していましたが
何度かちょっとした渋滞に巻き込まれただけで、意外とすんなり行けました。
金沢で皆と合流、搬入開始です。
兼ねてから金沢グループが試行していてくれた展示シミュレーションはバッチリで
卯辰山からお借りした展示台に品を並べ始めます。
今回、値札をリッチにしてみよう。と採り入れたのがコレ。
ひとつひとつキューブを組み合わせるタイプのもので
スッキリ上品に見えるんですけれど…これがなかなかの手間で参りました。
ひと通り並び終え、ライティングを調節して…終了。
取り敢えず。
お疲れ様という事で、明日に備えて英気を養う事にしました。
会期は 6日間 で、小山さんと私が毎日終日在廊
それをベースに、来れる時に来られるだけ他のメンバが在廊。
皆でベストを尽くして集まりましょう。という
いつもの窯焚きスタイルで在廊に臨みました。
よって
私はこの後、 6日間 の在廊と連日連夜に及ぶ飲酒
多くの出会いで脳が停止状態だったので
時系列が非常に怪しく、出来事は憶えておるのですが
それが何時の事だったのかはわからない事となります。
それは違う日やで。と
関係者各位の声が聞こえてきそうですが、そういった理由で流して下さい。
香林坊というところが金沢市の中心地で
片町というところが、いわゆる繁華街で
そこへ連れてってもらいました。
鰯組です。
メニューにはイワシしかありません。
箸置きは柳井くん作、半田くんと茉莉ちゃんが絵付けをした。という
隠れた名品です。
イワシをしこたま食いました。
鰯組の組員になれば…なんと !
組員だけが食せる、隠れメニューが選べます ! というアレに誘われ
私は鰯組組員になりました。
私達はさらにイワシを食べ続けました。
さすが金沢です。
イワシが生で食べられる時点で驚き。ってやつですね。
締めは
イワシラーメンです。
小さなイワシ 40匹分 が煮込まれたもので
非常に濃い、素晴らしい一品でした。
今日、私は
とある展覧会を観に、大阪の北の方へ行っていたのですが
その間にも鰯組から組員向けのメールが来ていました。
新メニューの紹介でしたが、私はおいそれと食べに行けません。
金沢に行く機会があれば、欠かさず行こうとは思います。
その翌日、嬉しい事に
黒楽らしからぬ黒楽が嫁入りしました。
焼成前からキレが入っていたのですが、それを金継ぎするつもりで焼いたもので
簡易的なものではありますが、私が真面目に取り組んだ金継ぎをした品でもあります。
土は泉州土をベースに信楽の白を混ぜたもので
焼成温度もカロリィもさほど高くなかったので、水に漬けると
シュワシュワっと気泡が出まくるほど、焼きとしては甘い感じです。
が
この色合いを出そうとすれば、そういった焼き方をしないと出ないので
カテゴリ的には楽。という一品です。
掛けた釉も黒楽用に調合したものなので
黒楽らしからぬ一品ですが、一応…黒楽です。
いつも一緒に窯焚きをしているメンバも
この展覧会に合わせ、金沢旅行を予定して下さっていて
大阪 ・ 滋賀から多くの仲間が応援に駆けつけてくれました。
弾丸ツアー。と称し
にえっつさんも早朝から金沢へ向かい、昼頃に着いて夜に帰る。という
非常に無謀な方も来て下さったので
あまりにアレなので…ランチをご馳走する事にしました。
海鮮丼は夜に食すとし、じゃあ昼はちょっと違うものにしましょうか。と
柳井くんが紹介してくれたカレー屋に行くも…昼の営業終了間近。
別のカレー屋を検索し、そこまで行ってみましたが
金沢でカレーか。感がどうしても拭えず
隣にあったサーロインステーキ屋へ入る事にしました。
結果から言いますと
食感 90点
味 2点 という、今までに
いえ、これからの私の一生の中でも
2度 とこのような肉を食う機会はないだろう。というくらい
いえ、そもそも
これ何の肉やねん。と声を張り上げてしまいそうな
考えられない肉を食わされ、イライラが募った私の右足。
貧乏揺すりが止まりませんでした。
サーロインステーキにケチャップて。
と思いながらの一口目でしたが
なるほど。
味をごまかしたかったんだね。と納得がいきました。
いってないけどな。
せっかくの金沢でこれはマズイ。
まさしく不味い。
という事で
夜はしっかりと海鮮丼を食べました。
大名丼と名付けられた海鮮丼です。
旨すぎるやろ。と
私の右足は歓喜し、金持ち揺すりが止まりませんでした。
せっかくなのでアップも貼っておきます。
そんなこんなで、質素な食事をしたり
豪華な食事をしたりする中、お酒だけは毎晩欠かしませんでした。
私は晩酌をする人ではなく、酒を呑む機会が無ければ
1ヶ月 のうちに缶ビール 1本 も飲まない人で
たぶんそのおかげで
経済的にギリギリのラインで生きて行けているんだと思います。
彦根から応援に来てくれた中川くんも交え
金沢チームの皆で集まったので
半田邸でしこたま呑んだ後、酔っぱらいろくろ大会を開きました。
どういったわけか半田くんの家には蹴ろくろがあり
それを使っての土遊びです。
記念的な意味合いで
これを次の普限窯に入れようぜ ! とか言いながら作ったんですけれど
あまりに酷すぎて…入れないかもしれません。
まあでも
普段は孤独に制作している者同士
ろくろの挽き方を見せ合うのはとても楽しい事で
良い刺激になりました。
そして迎えた最終日。
昼間っから酒をあおる、サボりメンバを盗撮しました。
まあ
このように、好天にも恵まれ
長かったような…長過ぎたような…展覧会が終わりました。
この 6日間 で得た事は
とても書ききれません。
書くつもりがあるとも思えない内容でスミマセン。
食べ物ばかりでした。
スミマセン。
興味がある方は…私に直接会った時にお聞き下さい。
12時間 はしゃべり続けられる自信があるほど、それはそれは濃いものでした。
迷いが拭えたような気がしていたところが
さらに迷いに変わってしまったところあり
少しだけでも見えたかな。と思っていた自分の進むべき方向性が
どんどん深みを増し、あれ…やりたい事って何やったっけ…と思ってみたり
陶芸という世界が広すぎて
結局のところ
まだまだ井の中の蛙かッ ! とか思ってみたり。
色々ありました。
本当に。
ちんゆいそだてぐさにて色々な方と出会い
しいのぎ迎賓館での在廊でさらに色々な方と出会い
まつきちさんで開催中の " CHABAKO展 " の親睦会にも紛れさせて頂き…色々な方と出会い
帰りに寄った、ルンパルンパさんでの出会いもあり
現地で久々に会い、交通費削減になるから。と言って
半ば強引に一緒に車に乗せて帰った金 理有との再会あり。で
とてもとても目まぐるしい 10日間 でした。
普限窯という場所が成り立っている最も大きな要素は
人と人の繋がりです。
絵付けの金沢で、コテコテの伊賀焼きの自然釉の世界を魅せたい。と企画したこの展覧会でしたが
結局のところ、私達が得た最も大きなものは
人と人との繋がりでした。
出会った全ての人々に感謝です。
普限窯に集う私達のやりたい事。
これにて
取り敢えず 1つ 。
やり切れました。
その先に広がる " 世界 " を見据え
私達は薪をくべ
火を繋ぎ続けます。
大きな手応えは得られました。
無事に展覧会も終わり、私達はまた
それぞれの作業場で孤独にものづくりに励みます。
考え、悩みぬいた末に形にした品を持ち寄り
普限窯で焚いたものをまた。
金沢で魅せられる機会があるかどうかはわかりませんが
それが叶った時は
どうぞよしなに。
ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
関係者各位、ありがとうございました。
特に
中心になって動いてくれた
チーム普限 ・ 金沢グループの皆。
忙しい中ありがとう。
また
普限窯で会いましょう
ブログランキングへ
↑ 工芸部門ランキング参加中
クリックした時点で投票完了(1日1回 限り有効)
ポチッと押していただければ幸いです
by t_durden | 2014-05-28 21:57 | 展覧会 : Exhibition