人気ブログランキング | 話題のタグを見る

100t

1本 でも 人参。
2足 でも サンダル。
100t の自然釉です。

どうもこんばんは。motomanです。

Facebook で毎日の事を書こう。と思ってたんですが
ケータイのカメラ機能が壊れてまして…叶いませんでした。
と言うより
連夜 酒を摂取する機会があったので
どちらにせよ無理だった感が否めません。

というわけで
先日、金沢は…しいのき迎賓館で開催した

" 100ton の厚み " のレポートでもしたためてみようと思います。

100t_b0161715_20361627.jpg

ちんゆいそだてぐさが終わり、その足で作業場へ向かい
車の荷物を全て積み替えました。

翌朝も早起きだ。という事で、帰宅してすぐに就寝。
朝を迎え、マホニーさんと共に金沢へ向かいました。

なんとも運が悪い事に
ちょうどこの日から名神高速道路が片側規制で、えらく時間が掛かる事が予想されたので
京都経由で琵琶湖の西側を北上し、北陸道へ入るルートを選びました。
これが正解。
ラジオでは竜王辺りで 20km 近い渋滞と放送していましたが
何度かちょっとした渋滞に巻き込まれただけで、意外とすんなり行けました。

100t_b0161715_20363144.jpg

金沢で皆と合流、搬入開始です。

兼ねてから金沢グループが試行していてくれた展示シミュレーションはバッチリで
卯辰山からお借りした展示台に品を並べ始めます。

100t_b0161715_20394174.jpg

今回、値札をリッチにしてみよう。と採り入れたのがコレ。
ひとつひとつキューブを組み合わせるタイプのもので
スッキリ上品に見えるんですけれど…これがなかなかの手間で参りました。

100t_b0161715_20395051.jpg

ひと通り並び終え、ライティングを調節して…終了。

取り敢えず。
お疲れ様という事で、明日に備えて英気を養う事にしました。

会期は 6日間 で、小山さんと私が毎日終日在廊
それをベースに、来れる時に来られるだけ他のメンバが在廊。
皆でベストを尽くして集まりましょう。という
いつもの窯焚きスタイルで在廊に臨みました。

よって
私はこの後、 6日間 の在廊と連日連夜に及ぶ飲酒
多くの出会いで脳が停止状態だったので
時系列が非常に怪しく、出来事は憶えておるのですが
それが何時の事だったのかはわからない事となります。

それは違う日やで。と
関係者各位の声が聞こえてきそうですが、そういった理由で流して下さい。

100t_b0161715_20402298.jpg

香林坊というところが金沢市の中心地で
片町というところが、いわゆる繁華街で
そこへ連れてってもらいました。

100t_b0161715_20402949.jpg

鰯組です。
メニューにはイワシしかありません。
箸置きは柳井くん作、半田くんと茉莉ちゃんが絵付けをした。という
隠れた名品です。

100t_b0161715_20403729.jpg

イワシをしこたま食いました。

鰯組の組員になれば…なんと !
組員だけが食せる、隠れメニューが選べます ! というアレに誘われ
私は鰯組組員になりました。

100t_b0161715_20404516.jpg

私達はさらにイワシを食べ続けました。
さすが金沢です。
イワシが生で食べられる時点で驚き。ってやつですね。

100t_b0161715_20405230.jpg

締めは
イワシラーメンです。
小さなイワシ 40匹分 が煮込まれたもので
非常に濃い、素晴らしい一品でした。


今日、私は
とある展覧会を観に、大阪の北の方へ行っていたのですが
その間にも鰯組から組員向けのメールが来ていました。
新メニューの紹介でしたが、私はおいそれと食べに行けません。
金沢に行く機会があれば、欠かさず行こうとは思います。

100t_b0161715_204085.jpg

その翌日、嬉しい事に
黒楽らしからぬ黒楽が嫁入りしました。

焼成前からキレが入っていたのですが、それを金継ぎするつもりで焼いたもので
簡易的なものではありますが、私が真面目に取り組んだ金継ぎをした品でもあります。

100t_b0161715_20401596.jpg

土は泉州土をベースに信楽の白を混ぜたもので
焼成温度もカロリィもさほど高くなかったので、水に漬けると
シュワシュワっと気泡が出まくるほど、焼きとしては甘い感じです。


この色合いを出そうとすれば、そういった焼き方をしないと出ないので
カテゴリ的には楽。という一品です。
掛けた釉も黒楽用に調合したものなので
黒楽らしからぬ一品ですが、一応…黒楽です。

100t_b0161715_20421297.jpg

いつも一緒に窯焚きをしているメンバも
この展覧会に合わせ、金沢旅行を予定して下さっていて
大阪 ・ 滋賀から多くの仲間が応援に駆けつけてくれました。

弾丸ツアー。と称し
にえっつさんも早朝から金沢へ向かい、昼頃に着いて夜に帰る。という
非常に無謀な方も来て下さったので
あまりにアレなので…ランチをご馳走する事にしました。


海鮮丼は夜に食すとし、じゃあ昼はちょっと違うものにしましょうか。と
柳井くんが紹介してくれたカレー屋に行くも…昼の営業終了間近。
別のカレー屋を検索し、そこまで行ってみましたが
金沢でカレーか。感がどうしても拭えず
隣にあったサーロインステーキ屋へ入る事にしました。

100t_b0161715_20422362.jpg

結果から言いますと
食感 90点
味 2点 という、今までに
いえ、これからの私の一生の中でも
2度 とこのような肉を食う機会はないだろう。というくらい
いえ、そもそも
これ何の肉やねん。と声を張り上げてしまいそうな
考えられない肉を食わされ、イライラが募った私の右足。
貧乏揺すりが止まりませんでした。

サーロインステーキにケチャップて。
と思いながらの一口目でしたが
なるほど。
味をごまかしたかったんだね。と納得がいきました。

いってないけどな。

100t_b0161715_20423271.jpg

せっかくの金沢でこれはマズイ。
まさしく不味い。

という事で
夜はしっかりと海鮮丼を食べました。
大名丼と名付けられた海鮮丼です。

旨すぎるやろ。と
私の右足は歓喜し、金持ち揺すりが止まりませんでした。

100t_b0161715_20423992.jpg

せっかくなのでアップも貼っておきます。

100t_b0161715_2043422.jpg

そんなこんなで、質素な食事をしたり
豪華な食事をしたりする中、お酒だけは毎晩欠かしませんでした。
私は晩酌をする人ではなく、酒を呑む機会が無ければ
1ヶ月 のうちに缶ビール 1本 も飲まない人で
たぶんそのおかげで
経済的にギリギリのラインで生きて行けているんだと思います。

彦根から応援に来てくれた中川くんも交え
金沢チームの皆で集まったので
半田邸でしこたま呑んだ後、酔っぱらいろくろ大会を開きました。

どういったわけか半田くんの家には蹴ろくろがあり
それを使っての土遊びです。

100t_b0161715_20432585.jpg

記念的な意味合いで
これを次の普限窯に入れようぜ ! とか言いながら作ったんですけれど
あまりに酷すぎて…入れないかもしれません。

まあでも
普段は孤独に制作している者同士
ろくろの挽き方を見せ合うのはとても楽しい事で
良い刺激になりました。

100t_b0161715_20433544.jpg

そして迎えた最終日。
昼間っから酒をあおる、サボりメンバを盗撮しました。

まあ
このように、好天にも恵まれ
長かったような…長過ぎたような…展覧会が終わりました。

100t_b0161715_20435368.jpg

この 6日間 で得た事は
とても書ききれません。
書くつもりがあるとも思えない内容でスミマセン。
食べ物ばかりでした。
スミマセン。

興味がある方は…私に直接会った時にお聞き下さい。
12時間 はしゃべり続けられる自信があるほど、それはそれは濃いものでした。

100t_b0161715_2044479.jpg

迷いが拭えたような気がしていたところが
さらに迷いに変わってしまったところあり

100t_b0161715_20441242.jpg

少しだけでも見えたかな。と思っていた自分の進むべき方向性が
どんどん深みを増し、あれ…やりたい事って何やったっけ…と思ってみたり

100t_b0161715_20441892.jpg

陶芸という世界が広すぎて
結局のところ
まだまだ井の中の蛙かッ ! とか思ってみたり。

色々ありました。
本当に。


ちんゆいそだてぐさにて色々な方と出会い
しいのぎ迎賓館での在廊でさらに色々な方と出会い
まつきちさんで開催中の " CHABAKO展 " の親睦会にも紛れさせて頂き…色々な方と出会い
帰りに寄った、ルンパルンパさんでの出会いもあり
現地で久々に会い、交通費削減になるから。と言って
半ば強引に一緒に車に乗せて帰った金 理有との再会あり。で
とてもとても目まぐるしい 10日間 でした。


普限窯という場所が成り立っている最も大きな要素は
人と人の繋がりです。
絵付けの金沢で、コテコテの伊賀焼きの自然釉の世界を魅せたい。と企画したこの展覧会でしたが
結局のところ、私達が得た最も大きなものは
人と人との繋がりでした。

出会った全ての人々に感謝です。
普限窯に集う私達のやりたい事。
これにて
取り敢えず 1つ 。
やり切れました。

その先に広がる " 世界 " を見据え
私達は薪をくべ
火を繋ぎ続けます。

大きな手応えは得られました。
無事に展覧会も終わり、私達はまた
それぞれの作業場で孤独にものづくりに励みます。
考え、悩みぬいた末に形にした品を持ち寄り
普限窯で焚いたものをまた。
金沢で魅せられる機会があるかどうかはわかりませんが
それが叶った時は
どうぞよしなに。


ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
関係者各位、ありがとうございました。
特に
中心になって動いてくれた
チーム普限 ・ 金沢グループの皆。
忙しい中ありがとう。

また
普限窯で会いましょう

ブログランキングへ

↑ 工芸部門ランキング参加中
  クリックした時点で投票完了(1日1回 限り有効)
  ポチッと押していただければ幸いです

by t_durden | 2014-05-28 21:57 | 展覧会 : Exhibition