普限窯 窯焚き開始
毎年毎年。
4月 ってこんなに寒いモンでしたっけ ?
明け方から今日一日、随分と冷え込みましたね。
どうもこんばんは。motomanです。
明日も完徹確定しました。
眠いのでさらりといきます。
窯焚きに入ると、どういったわけか
今日が何日で何曜日なのか…よくわからなくなります。
9日 の 13時 に火入れをしました。
井形に組んだ小割りの薪に火を入れる小山さん。
いよいよ窯焚きの始まりです。
空気穴の前で火を焚き、前壁を焼きます。
前壁が温まってくると窯の内と外で温度差が生まれ
自然と炎が内へ引き始めます。
徐々に空気穴から炎を押し込み、頃合いを見て
焚き口から小割りを投げ込み、徐々に火を大きくしていきます。
昇温ペースは 1時間 に 100℃ 。
海南窯 ( 仮 ) で私がやらかしたよう、タイムリミットに焦り
ガンガン上げてしまってはなりません。
炎がゆったりと動き、炉内をぼんやりと赤く染めます。
その後も同じペースで昇温を続け、 700℃ あたりまで上げたところで湿気抜き完了。
ダンパーと空気穴を調節し、さらに昇温させていきます。
ついおとついの事ですが、このあたりから記憶が曖昧になっています。
この後は確か…
攻め焚きの開始あたりまでの行程を見届けた後、泥のように眠った気がします。
何故そんなに疲れていたのでしょう。
仮眠後、塩ラーメンを食べて帰った事しか記憶にありません。
詳しくは。
丸投げしてしまいましょう。
岸和田普限窯の記録 第8回焼成2日目の様子
あーちゃんさんのブログでご確認下さい ^^
そして 10日 21時 。
当番に入りました。
予定では 1250℃ 目標で昇温を続け、横挿しで棚の最下段両脇の昇温を狙うつもりで
この時間帯はまだ昇温段階のはずでしたが
1100℃ ~ 1200℃ の壁が一切無く
1200℃ ~ 1250℃ の間も 2時間 でクリアしてしまうほどの順調ぷりで
11日 1時 からのつもりだった横挿しを早め
10日 21時 、そう
ちょうど私が窯場に着いた時から横挿しを始めました。
焚き口を私が担当し、九谷チームの半田くんとヤナイくんで横挿し。という陣形です。
なお
ケータイを不携帯だったため、ここから先…写真は一切ありません。
薪焼成マニアなあなたは読んでみて下さい。
はっきり言って
記憶力の乏しい私による
私の為のメモ日記です。
最初は試しに
横挿しの投げ入れ本数を…小割り 5本 と仮設定し
焚き口は今まで通りでバランスを見てみる事にしました。
結果は
還元が強すぎて温度が下がりました。
続けて
焚き口の木蓋の本数を減らしてみるも、さして変化なし。
ダンパーを開く事もひとつですが、なるべくなら
薪の質量など…焚き方でバランスが取れるのがベスト。
その後も色々な組み合わせを試した結果
横挿しの本数 ( 質量 ) を微調整する事でバランスが取れました。
細かく言うならば
木蓋をくべ、火吹きからの煙が落ち着いたタイミングで左右から同時に横挿し
押し込んだ後、火吹きからの煙が落ち着いたタイミングで左右から同時に横挿し
落とし込んだ時、火吹きからの煙が落ち着いたタイミングで左右から同時に横挿し。
一度の木蓋で 3度 の横挿しをする事に落ち着いたわけです。
さすがに活字だけはキツいので、何なりとやっつけ写真を貼っていく事としましょう。
私なりの考えでは
木蓋ではなく、投げ込みの方がタイミングが取り易いのではないか。と思っていましたが
バランスが取れたので OK です。
投げ込みでやっていればどうなっていたのか…気になるところではありますが。
バランスが取れたなら、あとは焚くだけです。
横挿し穴から覗いた時の炎の動き方が…ものすごくねっとりとしていて
是非 写真に収めたかったのですが…
ゆったりとした炎が円やかにうねり、その後 狭間穴にスッ。と引かれていく様は
それはそれは美しかったです。
次に写真に収められるチャンスは… 1年後 です。
というのも
普限窯での 5日間 焼成は年に 1度 だけで
そもそも横挿しをする理由というのが、焼成日数の短さをカヴァする為の工夫で
つまり
焼きの甘くなりがちな棚の最下段の両脇をしっかりと焼く為の手段だからです。
8日間 ・ 10日間 焼成となると、そもそも横挿しを必要としない。というわけですね。
今までの焼成データから言うと
普限窯の 5日間焼成 に於いて、横挿しは 3時間 すれば充分である。という実績を得ています。
4時間 も試した事があるので、今回は 5時間 を試してみる事にしました。
これでより良い結果が得られるならば、次は 6時間 を試す事となるでしょうし
さして違いが無ければ… 2時間 を試す事となります。
やってみなければ疑問が解消される事はない。
これが薪窯の難しいところであり、面白いところでもあります。
横挿しが無事済み、これで最もカロリィを与えにくいところに入っている品を焼いた事になり
ここからはゆったりと…トップを 1230℃ 以下をキープし続け
灰をいかに飛ばすかがキィになってきます。
ビードロの厚みを決定する、重要な行程に入りました。
9時 をまわり
小山さんと九谷メンバと私とで、引き出しの順番と手順 ・ スケジュールをシミュレートしました。
1時間 ほどかけ、ぬかりがないかチェックした後
小山さんと梅田へ。
阪急うめだ本店 9階 アートステージ にて開催中の
小山さんも出品されている
セラミック・パーティ 楽しいヤキモノ展 を観に行きました。
久々…でもないですかね。
陶ISM が久々でしたが、これまた出品されている
馬川くんに偶然 会えました。
活動が楽しそうで良いなァ。
その後すぐさま普限窯へトンボ返り。
山奥から都会。都会から山奥へと…変化の激しい日です。
ここからのキィポイントは
いかに熾を溜め、いかに多くの熾を火床の品に配れるか。です。
かぶせ気味に追い込んでは熾を溜め、炉内にステンレスのスコップを突っ込んでは熾を配ります。
ここらで私はタイム ・ アップ。
納品を済ませ、一度作業場へ戻り
海南窯 ( 仮 ) で焼成した委託の品をチェックし
帰宅した次第です。
明日は朝イチから仕事で、 21時 からまた窯焚きに入ります。
完徹決定ですが、 13日 の 9時頃 から最初の引き出しが始まるので
それを楽しみに…シコシコと動いていこうと思います
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by t_durden | 2013-04-12 00:05 | 薪窯 : Wood-fired kiln