最終夜

普限窯、 10日間焼成 最終夜。

どうもこんにちは。motomanです。

土と釉と水が凍り
修理の必要な窯、土練機がある私の作業場 天見は
永久凍土・死地と呼称されるに至りました。


作業場へ行く祭、おかんに
SAV 行くの?と聞かれ
( SAV というか…死地なんだけれど ) うん。まあそうね。と応えると同時に
" 行ってきます " が " 逝ってきます " に脳内変換されてしまいます。

今冬は寒すぎる…
春が恋しすぎて
憎しみへと変わりました。

はよ来いや春。

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喜楽歩での仕事始めとなった金曜日、仕事が終わってからちょっと作業をし
日付が変わった頃に見学へ行ってきました。


窯番で薪をくべている時は、そう気にならないものの
見学だけしていると…体が芯から冷えるほどに寒いものですね。

主の小山さん、九谷から番をしにいらしていた半田くん。
お二方ともに…悪寒がする。と、最終夜の引出し作業をされてました。

特に風も無く、気温も -1℃ と
そう悪くない状況だったのですが、なにせこの夜はとにかく寒く感じられました。

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3時頃 から引出しをする。という事だったのですが
到着した 1時半頃 にちょうど引出し 1本目 が始まりました。

着くなりシャッタを切りました。


先ずは小山さんの徳利です。

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来月頭に出品される ( であろう ) 品なので、局部アップで撮らせて頂きました。

焼成開始 4日目 に窯番をした祭、その昨日に引き出された徳利を見せて頂きましたが
その口元に溜まったビードロの透明度と青さに驚きました。

それからさらに 100時間 ほど焼きこんだこの徳利。
比較してみると、ビードロの美しさはそれを凌駕していました。


ビー玉を半分に割って貼り付けたかのような透明度。
陽の下で見ると…もっとよく見える事でしょう。

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続々と引出されます。

こちらは一緒に窯番をした井上さんの品です。
口からステンレスの棒を突っ込み、逆さにした状態で釉が動くのを待ちます。

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230時間 焼きこんだものを引出すのは、小山さんを始め
TEAM 普限にとっても初めての事。

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今回の焼成テーマは
10日間 の焼成で厚みのある釉を掛ける。というのと
今までやってきたような、烈しい伊賀よりも
燠を焼き切る事で上品な
品位の高い品を狙う。というものでしたが
燠のこまめな操作が良かったのでしょうか。

口から首、さらには肩から腰にかけても狙い通り。
スッキリと品のある品が穫れたようです。

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井上さんご本人がいらっしゃらなかったので…こちらも局部でパシャり。

燠に埋もれてコゲついた上から、濃厚はビードロが掛かり
黒地に透明度の高い釉がのっている事で
烈しい焼きを釉でそのまま封じ込めたような風合いになっていると思います。

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続いて、朝倉さんの花入です。

こういった
口の広い形状のものは、冷め割れを防ぐために
中へ溜まった燠を降り出します。

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これもアレなので、以下アップにて。

口元から冷え、徐々にその色味が顕になってきます。

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どろり。と
濃厚なビードロが真横に動いた様です。

焼き物が焼き物と呼称されるのは
至極当然の事である。と
品が語っているかのようです。

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1月2日 から始まった今回の窯焚き。
230時間 もの間、チェックし続けられた焼成データです。

240時間 経過後、次は一の間の焼成へと移り
今回の窯は終了です。

昨日の昼頃には全行程を終了したと思います。
窯出しは 1週間後 。

私の品はどうなっているでしょう。
半田くんも磁土を入れた。と仰っていたので
運良く…比較対象がある事になります。

私は無釉の焼き締め
半田くんは透明釉を掛けたものも入れたようなので
楽しみですね。


同じ窯で色々な人が色々な焼きを求めてテストをするという事は
色々なテスト結果を目の当たりに出来る。という事で
大変有り難い機会です。

今年の上半期で、薪窯焼成に立ち会えるのは…おそらくあと 3回 ほど。
自分はどういった焼きがやりたいのか、常に頭に描き
来るべきその時を迎えようと思います。


私は 2日間 に渡り、ほんの 24時間 を番しただけでしたが
TEAM普限の皆様、今回の焼成に携わった方々
お疲れ様でした

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by t_durden | 2013-01-13 12:01 | 薪窯 : Wood-fired kiln